前回は、海外プロジェクトの留意点を紹介しました。今回は、海外プロジェクトに参加するITエンジニアのリスクマネジメントを見ていきます。

現地の駐在員とSNSで繋がり、リアルな情報を入手

今回は、海外ならではの文化や習慣などを紹介します。

 

日本では群衆が暴徒化するような事件はこの数十年起こっていませんが、海外では先進国であるアメリカでも時々起こります。

 

ましてや中南米などの新興国ではけっこうな頻度で起こります。中国でも、反日デモで店舗が壊される事件などが起こります。公共交通機関の値上げが原因で、ブラジル全土で大規模なデモが毎日行われていたことがありました。私たちが宿泊していたホテルのすぐそばで、暴徒化したデモ隊が銀行の窓ガラスをたたき割ったり、治安部隊と衝突したりといった騒動が朝まで続いたこともあります。このときは近くのレストランで夕食を取ったのですが、身の危険を感じてホテルに帰ることができませんでした。

 

最近はFacebookなどのSNSをスマートフォンで利用できるようになったので、事前の情報共有でリスクを回避できるようになりました。一番いいのは現地の駐在員とSNSで繋がって情報を入手することです。そして、こうした騒動があるときには、ホテルから出ないことが一番です。

 

このような騒動以外には、盗難への対策が重要です。例えば男性の場合、財布をズボンの後ろポケットに入れないのが常識です。電車のなかではリュックを背負わないで前に持ってくることも各国や地域で奨励されています。普通のカバンも前で抱きかかえるようにしましょう。死角があると、カバンをカッターナイフで切って、なかのものを盗むスリの被害に遭います。

 

貴重品をホテルの部屋に置いて外出することも避けましょう。鍵を壊されて盗まれるということがあります。

 

危険な場所はもちろん避けましょう。強盗に遭う怖れがあります。海外だからといって危険な場所ばかりではないのですが、日本と同じだと思うと酷い目に遭うことがあるので、くれぐれも油断せず緊張感を保ちましょう。

 

なお、このようなことは「地球の歩き方」のような海外旅行案内の本に書いてあるので、必ず読んでおきましょう。

食事のリスク回避には、情報収集・自己管理も重要

リスクは、食事にもあります。

 

生水や生ものが危険なのはいうまでもありませんが、火の通った料理でも不衛生な調理のために食あたりになることがあります。これも現地駐在員に情報を教えてもらうのがいいでしょう。

 

海外で病院にかかるのは、極めて高い言語能力が必要ですし(なので現地の人に付き添ってもらうことになり迷惑をかけます)、保険などの関係も不安材料になります。できるだけ病院に行かないで済むように自己管理することが大切です。

 

現地の工場にシステムを導入しにいく場合にも注意が必要です。タイの工場に行ったときの話です。工場には食堂があるので、そこで昼食を取ればいいと考えていたら、日本人には食べられないような激辛料理ばかりで、結局昼食抜きになったことがあります。

 

これはさすがに「地球の歩き方」には書いていない情報なので、事前に現地の日本人駐在員に聞いておいたり、最近はWebやSNSで調べるといった情報収集が必要です。

ITエンジニアの「海外進出」読本

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五嶋 仁,高木 右近日向

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