空室のポストをガムテープでふさぐのは絶対にNG
集合ポストは、賃貸トラブル解決の鍵となる部分です。
たとえばチラシでいっぱいになっているポストは、犯罪者に「管理が行き届いてないな」と思われてしまいます。
空室の部屋のポストにガムテープを貼って、チラシなどを入れられないようにしている家主さんもいらっしゃいますが、実はこれは最悪です。
「ここのアパートは空室がある」ということがばれてしまい、「犯罪に使いやすいな」と思われてしまうからです。
一般的に集合ポストは、物件のエントランス部分にあるので、物件の顔ともいえます。
ここの管理が行き届いてないと、犯罪に使われやすいと心得ましょう。
まずは、空室のポストのチラシなどを、定期的に抜き取ってきれいにすることからはじめてみてください。
繰り返しになりますが、ガムテープでふさいでその手間を省くことは絶対にNGです。
ポストを定期的にきれいにしておけば、知らない名前が貼られていることにも気がつきます。
知らない名前を見つけたら、新しい入居者が増えたのかどうか、すぐに確認しましょう。
ポストにネームプレートをつけるのが一番望だが・・・
一番望ましいのは、ポストにネームプレートをつけることです。
このような物件が、犯罪に使われることはまずありません。
ただ入居者の中には、防犯上などの理由でネームプレートを好ましく思わない人もいるかもしれません。
その場合は、定期的に入居者へのアンケートを実施してみましょう。
●契約書の内容に変更箇所はないか
●今の入居者、入居人数などに変わりはないか
●物件で不満に思っている箇所はないか
このような質問への回答から、新たな工夫のヒントが得られるはずです。
とくに契約の更新は、入居者の情報を得られる絶好の機会なので、更新のたびにアンケートを実施するのも得策です。賃借人の情報があればあるだけ、トラブルになったときの早期解決につながります。
たかがポスト、されどポスト。試しに気を配ってみてください。
<POINT>
●ポストがチラシでいっぱいになった物件は、犯罪に利用されやすい
●現在の入居者が契約時と変わっていないかを把握することが重要
●契約の更新時は、その都度アンケートで入居者の最新情報を集める