▲トップへ戻る
日中のみ介護施設に通う「デイサービス・デイケア」の仕組み

前回は、在宅介護と居宅介護支援事業を説明しました。今回は、日中のみ介護施設に通うデイサービスとデイケアの仕組みを紹介します。

入所ではなく、介護施設に「通所する」という選択肢

最期まで住み慣れた自宅での生活を望む場合、あるいは介護施設に入所するだけの経済的余裕のない場合、入浴やリハビリといった日常の介助のすべてを家族だけで行うことは肉体的にも精神的にも辛いものとなります。そこで、自宅から施設に通い、介助を受けることで家族の負担を軽減し、在宅での生活を支援するのが次のサービスです。

 

在宅介護を推し進める今後の高齢社会において、介護サービスのさらなる充実が求められています。細分化されたサービス形態は利用者にとってわかりにくい部分も多いのですが、ケアマネジャーが必要なサービスを組み合わせていきます。

 

「自宅から施設に通うサービス」で家族の負担を軽減

デイサービス(通所介護)

▽日常生活を全面的にサポートする

 

自宅で生活する高齢者が日中のみ介護施設の設備を利用し、入浴や食事などの介護サービスを受けるものです。機能訓練が受けられるデイサービスもありますが、デイサービスの場合、必ずしも理学療法士や作業療法士がつく必要はありません。

 

家庭では入浴介助が難しい場合などや、普段、介護を担っている家族が日中休むために多く利用されます。家にこもりがちになる高齢者にとって、他者とコミュニケーションをとる場にもなり得ます。

 

デイケア(通所リハビリテーション)

▽自立した生活を続けられる身体機能を維持する

 

デイサービスと同様に、利用者の日中の食事や入浴の介助などを行いますが、デイケアでは病状が安定している要介護者を対象に、リハビリをサービスの中心におきます。リハビリ専門のスペースや器具が必要となり、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかを配置し、医師の指示書にしたがってリハビリを進めます。

 

要支援認定の人に対して同様のサービスを行う場合は、介護予防デイケア(介護予防通所リハビリテーション)と呼ばれます。

医療法人清水会 理事長
相生山病院 院長 医学博士

1970年10月ニューヨーク生まれ。1歳半で帰国し、以後名古屋で育つ。
1989年愛知県立旭丘高等学校卒業。1996年藤田保健衛生大学医学部医学科を卒業後、1998年より名古屋第一赤十字病院循環器科へ赴任。翌年に藤田保健衛生大学医学部循環器内科に帰局し、内科認定医、循環器専門医を取得。
2007年、相生山病院副院長に就任、2013年には院長に就任。「患者に寄り添う医療」をモットーに、看護師や医師の対応、サービス等を改善するなどホスピタリティ向上に尽力している。
2016年3月、医療法人清水会理事長に就任。現在は高齢患者の健康寿命を延ばすため、認知症かかりつけ医・認知症サポート医として認知症予防や運動療法の普及にも積極的に取り組んでいるほか、介護施設も多数運営。地域で先駆けて「地域包括支援センター」として市の委託事業に参画。地域の医療・介護サービスの充実を目指している。趣味はトライアスロン。

著者紹介

連載高齢者のための地域医療――「地域」と「医療」の連携で取り組む体制作り

 

 

医療・介護連携で実現する 高齢者のための地域医療

医療・介護連携で実現する 高齢者のための地域医療

佐藤 貴久

幻冬舎メディアコンサルティング

2025年には団塊の世代がすべて75歳以上となり、全国民の3人に1人が65歳以上になると予想されています。これまでと同じ医療体制を続けていては、高齢者は自分の望む最期を迎えられないばかりか、増える高齢者によって医療費が膨…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧