「ペーパーウォレット」での保管がもっとも安全!?
仮想通貨は「ウォレット」という、その名の通り「財布」のようなものに保管をします。そのウォレットには、大きく分けると「ホットウォレット(オンライン環境にある財布)」と「コールドウォレット(オフライン環境にある財布)」の2種類があります。前回、ホットウォレットについて取り上げましたので、今回はコールドウォレットについて見ていきましょう。
コールドウォレットには、以下のようなものがあります。
●ペーパーウォレット
●ハードウェアウォレット
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《ペーパーウォレット》
仮想通貨の情報を紙に印刷して保管する方法です。仮想通貨専用のアドレス、「秘密鍵」と呼ばれる仮想通貨のデータを復元するための文字列、そしてそれらの情報をすぐに読み出すことができるQRコードが印刷されます。簡単にいうなら、特定の金額の仮想通貨を1枚の紙に印刷し、紙幣や証券のような状態にしたものだと考えればわかりやすいかもしれません。
ペーパーウォレットに記載されたアドレスや秘密鍵は使い回すことができないので、一度、ペーパーウォレットから仮想通貨を引き出してしまうと、もうそのペーパーウォレットは使えなくなります。
入出金が発生するたびに新しいペーパーウォレットを印刷する必要があるので、頻繁に取引が発生する用途には不向きです。ただ、長期の保管にはとても適した方法と見ることもできるでしょう。
さらにペーパーウォレットは、あらゆる保管方法のなかでもっとも安全な管理方法と評されることがあります。印刷された紙さえ手元できちんと保管しておけばよく、パスワードを盗まれるといったオンラインにまつわるリスクとは無縁です。
ただし、紙に印刷された情報だけに、印字が薄れてしまったり、紙が破れてしまったりすると情報が読み出せなくなる可能性もあり、長期に保管する際には紙や印刷が劣化しないような環境に置いておく必要があります。
なお、ペーパーウォレットは作成サービスを提供しているサイトがあるので、それを利用すれば比較的簡単に印刷可能です。
端末を紛失、破損してしまってもアクセス可能だが・・・
《ハードウェアウォレット》
USBメモリのような小さな専用端末に、仮想通貨に関するデータを保管する方法です。専用のアプリをパソコンにインストールし、USBでパソコンに接続して使用します。
ハードウェアウォレットをパソコンに接続し、専用アプリを介して取引所のウォレットやオンラインウォレットから自分のパソコンに送金します。着金が確認できたら、ハードウェアウォレットを引き抜くだけ。基本的には、これで保管は完了です。
いわばハードウェアウォレットは「仮想通貨が保管されている金庫を開くための鍵」のようなもの。ハードウェアウォレットのなかに仮想通貨そのものデータが保管されているわけではなく、自分の仮想通貨を管理するための「秘密鍵」のデータが暗号化されて保管されているのです。そしてハードウェアウォレットをパソコンから外して安全な場所に保管しておけば、誰もあなたの仮想通貨にネットワーク上で触れることはできません。
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また、ハードウェアウォレットは、端末をなくしたり、壊したりしても問題ありません。最初の設定時に案内された復元用パスワードと、ユーザーごとに割り振られた「PINコード(個人識別番号)」されあれば、自分の仮想通貨に再びアクセスすることが可能です。ただし、復元用パスワードとPINコードを忘れてしまうと、保管した仮想通貨にアクセスすることができなくなります。
実はハードウェアウォレットの端末そのものよりも、復元用パスワードやPINコードのほうが重要であり、その管理をどうするかがポイントなのです。これは、ハードウェアウォレットにかぎらず、すべてのウォレットの管理において、非常に大切な要点になります。
IDやパスワードなど、ウォレットへのアクセスやデータの復元のために必要な情報は、印刷したり、正確に書き取ったりして金庫に保管するなど、厳重に管理しましょう。間違っても、パソコンのディスプレイにメモ書きした付箋を貼り付けるといった、誰でも見られるような状態で放置しないよう、くれぐれもご注意を。
自分の仮想通貨は、自分で管理し、守らなければなりません。