人生100年のライフプランで作成すべき「財布の耐用年数表」

今回は、人生100年時代を見越したキャッシュフロー表の作成事例を見ていきます。※本連載は、終活コンサルタントとして活躍する安藤信平氏の著書、『ファイナンシャルプランナーが教える終活デザインブック』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、老後に必要なお金と準備のポイントを見ていきます。

夫の年齢90歳までを想定したキャッシュフロー表を作成

以下の図表1は、ファイナンシャルプランナーの提案書ともいえるキャッシュフロー表です。

 

[図表1]キャッシュフロー表

 

この図表も夫の年齢が90歳になるまで作成してください。ファイナンシャルプランナー関連のホームページからダウンロードしたり、パソコンが得意な人は、自分の操作しやすいキャッシュフローをエクセルで作成したりするとよいでしょう。

 

連載第2回から4回までに作成した図表は、実はこのキャッシュフローを作成するための材料でした。家計のバランスシートと年間収支を1年の表にし、ライフイベント表に照らし合わせながら毎年の予想額を記入してください。

 

最後に、前年の貯蓄残高(ア)に当年の年間収支(イ)を加え、当年の貯蓄残高(ウ)を計算します。

財布の耐用年数を考えるときの「2つ問題点」

財布の耐用年数を考えるときの問題点は2つあります。

 

1つ目は年間収支のマイナス額が大きいときはその原因を確認しましょう。問題なのは現役時代にマイナスが続く場合です。収支とライフプランの見直しをしましょう。教育費は、子どもが大学まで公立か私立、理系か文系、自宅通学か仕送りが必要かで大きく違います。

 

2つ目は貯蓄残高がマイナスになる年です。マイナスのままだと、これが財布の耐用年数になります。収支とライフプランの早めの見直しや、働き方なども考え、財布の耐用年数を一生涯まで延ばす対策を講じなければなりません。

 

上の図表1のキャッシュフロー表から、年齢・収支・残高の部分を取り出し、下記のような図表2をつくってみました。50歳をスタートに85歳になるまで、何歳で貯蓄という財布が底をつくのかがわかる表です。

 

[図表2]財布の耐用年数表(金額単位:万円)の一例

 

ちなみに図表2は、標準的な家庭を想定しています。家計が上手に管理されていても、何も対策をしていなければ80歳ごろに貯蓄が底をつきます。しかもこの表では、健康問題を考慮していません。

 

いまは人生90年以上で考えなければいけません。一般的に妻が年下で長寿と考えれば、夫年齢100歳で設計する必要があるといえます。

 

キャッシュフロー表とその材料になった表から、前述のとおりプランの修正をしなければなりません。老後の生活についても見直しが必要です。人生より長い財布の耐用年数にしましょう。

終活コンサルタント

1961年千葉県生まれ。大学卒業後、JAに就職して金融・保険・相続・年金・税金・ローン・不動産などの業務に従事。53歳でファイナンシャルプランナーとして独立。自身の体験から「50歳になったらエンディングノート」と提唱し、終活のスタートからゴールまでをサポートしている。

JA時代も含めて、これまでに3000件以上の相談を受けており、親の介護と教育資金の2つの負担を背負う責任世代、定年後の生き方に悩む人々から高く支持される。4世代にわたって相談を受けることも多数。またCFP(ファイナンシャルプランナーの最上位資格)・宅建・相続士・年金アドバイザー・2級DC(老後資金運用)プランナーの資格を合わせ持つ終活コンサルタントは全国でも少ないため、一般の方のみならず士業の方からの相談も多い。

著者紹介

連載終活コンサルタントが教える「老後に必要なお金」と準備のポイント

ファイナンシャルプランナーが教える終活デザインブック

ファイナンシャルプランナーが教える終活デザインブック

安藤 信平

合同フォレスト

健康と同様に、終活も「予防と早期発見」が大切! 終活コンサルタントである著者が、40代・50代の人に向けて、早いうちから知っておいてほしい終活の全体像、これからの人生設計に役立つ情報を紹介します。

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