株や投資信託などは、購入時にも「手数料」が必要
「守るお金」は生活資金や必要資金ですから、いつでも引き出せる必要があります。このため、一般的には銀行の普通預金口座のお金が「守るお金」の中心になります。給料が振り込まれる普通預金口座がある人は、その口座にあるお金が「守るお金」の中心です。「定期預金」でもかまいません。
この預金という金融商品は、預けるときに手数料がかかりません。当たり前だと思っているかもしれませんが、株を買うときには手数料をとられますし、投資信託も多くの商品は買うときに手数料がかかります。同じ預金でも、外貨預金は、外貨を買うときに為替の手数料がかかります。
さらに言っておくと、株や投資信託、外貨預金は売るときにも手数料がかかります。投資信託は運用期間中も手数料を取られます。こうした手数料がバカにならないのです。とくに、現在のような低金利時代は、手数料が利回りに大きく影響します。
たった1回の時間外手数料で、金利がふっとぶ!
預金も、預けるときには手数料がかかりませんが、引き出すときには手数料がかかる場合があります。銀行によっても違いますが、営業時間外の場合、他行やコンビニなどのATMで引き出す場合などです。
1回お金を引き出すのに108円や216円払ったら、現在の低金利では、たった1回引き出しただけで金利がふっとんでしまいます。つまり、お金が減ってしまうことになるのです。
「せこい」と思われるかもしれませんが、1年間、毎月1回ずつでも、時間外にコンビニでお金を引き出すと、216円×12回=2592円にもなります。
それだけの金額を確定利回り商品で増やすことは、現在の低金利では絶対にできません。ですから、預金を引き出すときも、手数料のかからない時間帯に行うように心がけるか、一定金額以上貯金していると、月に3回までは手数料がかからないといったサービスのある銀行を選んでお金を預けるようにしてください。