前回は、住宅建築の代表的な工法とその特徴を解説しました。今回は、住宅建築の工法・素材が「住宅の機能」に及ぼす影響について見ていきます。

日本の環境に適した「外断熱工法」

「住み心地がいい家」といってもいろいろあると思いますが、「1年を通じて温度変化の少ない家」といえば、多くの方に納得していただけると思います。要は「夏涼しくて冬暖かい家」です。冷暖房費が節約でき、省エネの面においても優れています。

 

室内の温度環境は建物の断熱工法によって左右されます。従来よく使われていたのは、柱と柱の壁内に断熱材を充填する内断熱工法です。しかしこの工法がよく用いられる北欧や北米と異なり、日本は高温多湿の気候のため、壁内に結露が発生しやすく、カビや腐食を引き起こしやすいのです。

 

一方、家全体をすっぽりとすき間なく断熱材で柱の外側を包んでしまうのが外断熱工法です。例えるなら魔法瓶のように、中の空間の温度と気密性を保ちます。また、壁の内部と居住空間との温度差が小さくなるため、カビや腐食の原因となる結露も発生しにくくなります。また外断熱工法は小屋裏や床下も室内との温度差が小さく空間を最大限に利用できます。

 

家を建てるなら、結露しにくい外断熱工法がおすすめです。

長持ちする家にしたいなら「無垢材」の使用がおすすめ

また、柱や梁などに用いられる素材も重要です。木造住宅の場合、ひき板や小角材を接着剤で組み合わせた〈集成材〉を使う会社も多いですが、長く住むことを考えると、一本の木から切り出した〈無垢材〉を使用するべきだと思います。

 

集成材の強度試験をすると、無垢材よりも強いという結果は出ますが、果たして30年後、40年後もその強度を維持しているかどうかは甚だ疑問です。一方、無垢材の強度は、その木材の樹齢年齢に比例して、年々増していくと一般的にいわれています。つまり樹齢70年の木材なら、70年間かけて強度が増していくのです。

 

弊社では、基本的に柱には奈良県の吉野産のヒノキをこだわって使用しています。吉野産のヒノキは、年輪の幅が細かく均一で、芯が円の中心にあり、曲がりが少ないので、より高耐久の家を造ることができるのです。

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    本連載は、2017年2月27日刊行の書籍『改訂版 いい家は注文住宅で建てる』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋したものです。

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    齋藤 正臣

    幻冬舎メディアコンサルティング

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