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医療・介護従事者に伝えたい「明日へのメッセージ」

前回は、医療・介護従事者が「挫折」を仕事の糧にする方法を考察しました。今回は、著者によるエッセイを紹介します。

父の日記に書かれていた、家族への愛と感謝

今朝、「すごいものが見つかったよ。あなたが生まれたときのお父さんの日記が出てきたのよ。」と母から日記帳を手渡されました。家族は誰も知らなかった「日記帳」です。

 

すぐに読み始める勇気がなく、仕事が一段落した午後4時過ぎに決心して1ページ目を開きました。

 

私が生まれた1956年2月5日から3月11日までの日々の出来事や母への感謝と気遣い、そして待望の男児誕生に直面した父の想いなどが綴られていました。「正身」と名づけた理由や初めて風呂に一緒に入ったときの戸惑いなど、とても一度に読むことができないくらい感激しましたし、溺愛といってもいい文面に恥ずかしさもありましたが、なんて素敵な親父だったのかと再認識です。

 

すごい宝物をいただきました。皆さんにお見せすることはできませんが、親が子を想う気持ち、妻への感謝の気持ちなど、まさに自分もしっかり受け継いでいきたいと思います。

 

ちょっと恥ずかしいですが、天に向かって叫びたい心境です。「ありがとう、父さん!」

 

【平成16年6月9日】

日蓮宗の住職が語った「働く」という言葉の意味

先日、都内で会合があり、そのときに日蓮宗の住職の説教(卓話)をお聞きする機会がありました。今の世の中に足りないもの、失ってはいけないものなどのお話しが中心でしたが、とても勉強になりました。このような時代だからこそ、貢献・介護・奉仕の精神が大切になるというお話しの中で、

 

「働く(はたらく)ということは、傍(はた)を楽(らく)にすること」

 

と、捉えるようにというお話しがありました。傍(はた)はまさに人であり、傍ら(かたわら)にいる人、すなわち家族、仲間、同僚であり、私たちの仕事の上では患者さんもその対象となるでしょう。その人たちを楽にすることが働くということばの由来だとおっしゃっていました。

 

仏教ではこのような行いを実践することを「地役」ともいうそうです。

 

当法人にとって、全てのスタッフがこのような考え方を実践できればなんて素晴らしいことでしょう。そしてこのような行いを実践している人たちのお陰で、自分自身も「楽」を得ることができていると思えれば、自然と感謝の気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。これこそ、貢献・介護・奉仕の精神ですよね。

 

はじめはなんとなく聞いていた卓話でしたが、このお話しを聞いてからは会長が遺された介護の心得に相通じ、温かな気持ちになれました。

 

みなさん、こんな気持ちで働くことができていますか? どうすればできるでしょうね?おそらく、気の持ち方一つかもしれませんね。

【平成18年12月18日】

医療法人真正会・社会福祉法人真寿会 理事長

昭和31年生まれ。帝京大学医学部卒業。埼玉医科大学病院での研修後、医療法人真正会霞ヶ関中央病院に入職。同医局長を経て霞ヶ関南病院病院長に就任。現在に至る。

主な社会活動として、全国デイ・ケア協会会長、日本リハビリテーション病院・施設協会副会長、埼玉県地域リハビリテーション推進協議会会長。また帝京大学医学部・兵庫県立大学大学院・埼玉県立大学・目白大学等で講師を務める。厚生労働省社会保障審議会介護保険部会臨時委員も歴任。

これまでの著書に『ケアマネジメントと組織運営』(メヂカルフレンド社)、『主治医意見書のポイント』(社会保険研究所)、『ケアプランの上手な立て方』(日本実業出版)等がある。医師、日本リハ医学会認定臨床医、認知症サポート医、社会医学系専門医・指導医。趣味はゴルフ、海外旅行、風景写真、水彩画等。

著者紹介

連載医療・介護従事者が「仕事を辞めたくなったとき」の処方箋

 

 

医療・介護に携わる君たちへ

医療・介護に携わる君たちへ

斉藤 正身

幻冬舎メディアコンサルティング

悩める医療・介護従事者たちへ、スタッフ900人超を抱える医療・社会福祉法人の理事長が送る「心のモヤモヤ」を吹き飛ばすメッセージ! 日々、頑張っているつもりだけどなぜか満たされない、このままでいいのかと不安になる―…

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