会社を運営する上で理解しておきたい「営業利益」の基本知識

今回は、会社を運営する上で理解すべき「営業利益」について説明します。※本連載では、楽天市場で人気の花屋「ゲキハナ」を運営する古屋悟司氏の著書、『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』(案内人・田中靖浩氏/日本実業出版社)の中から一部を抜粋し、実体験をもとに、会社の儲けるパワーを高めるための「管理会計」の活用法を解説していきます。

覚えておくべき「4つの利益」とは?

前回の続きです)

 

僕の「理屈くらい」という言葉を聞いて税理士さんが、一瞬だけ険しい顔つきになったのを見逃しませんでした。

 

税理士「ただ、さきほど利益は6つあると言いましたが、あとの4つは言葉も覚えてください。営業利益と経常利益、税引き前当期純利益、そして、限界利益です

 

「いやもう、専門用語はいいです! 正直、儲かる会計って言うんで、儲かる話が聞けると思ったんですけど、どうやら違うんですね」

 

税理士「まあ、そうあせらずに。でも、とくに限界利益はむちゃくちゃ大事なんで、もう少し聞いてほしいんです」

 

出た! また「あせらずに」という言葉。

 

「もうちょっと今日は疲れました。それこそ、僕のほうがもう限界です」

 

税理士「うまいこと言いますね。そうしたら、最後に1つだけ聞いてもらえますか?」

 

「今日はこれが最後ですよ」

 

営業利益が大きな会社=本業がうまくいっている証

税理士「これはとてもシンプルなので、わかりやすいと思います。では、営業利益についてです。『営業利益』は、『売上』から『仕入原価』と『販売費及び一般管理費』を引いたものです。言い換えると、『売上総利益(粗利)』から『販売費及び一般管理費』を引いたものです。図で言うと、この部分です」

 

税理士さんは、そう言って図を描いてさし示しました。

 

[図表]

 

「図で説明してもらえると、イメージはわかります」

 

税理士「営業利益は、実際の自分たちの営業、言い換えるならば、本業で得た利益という意味です。ここの金額が大きな会社は、本業がうまくいっているという証でもあります」

 

「ふーん」

 

税理士「じゃあ、私は今日はこれで帰りますので、また来週の同じ時間におうかがいします。これまでお伝えしたことの復習を次回までの宿題にしておきます」

 

えっ宿題!? でも、もっと話が続くかと思ったら、意外とあっさり終わりました。

 

「これを覚えておくと儲かることにつながるんですか?」

 

税理士「まあ、そうあせらずに。では、また来週よろしくお願いします」

 

まさかこの年になって宿題? めんどくさいんだけどな・・・。というか、儲かるとは思えない話ばかりで正直疲れました。本当にこの税理士さん、大丈夫なんだろうか? 不安は募るばかりです。

 

それに聞き慣れない言葉のオンパレードで、頭のなかは混乱しています。果たして全部覚えないと儲かる会社にはなれないのか・・・早くも挫折しそうです。

 

(続)

楽天市場で人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ。2004年、順調だった営業の仕事を辞め、たった1か月の研修ののち、花屋を開業。いきなり閑古鳥が鳴くようになり、背水の陣でネット販売に着手。売上はうなぎのぼりになったが、数年後、決算書を見るとずっと赤字だったことに愕然とする。その後、会計を学んだことをきっかけに、倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。以降、黒字を継続中。現在は、「ゲキハナ」の運営に加えて、「黒字会計.jp」のサイト運営や管理会計ソフトの販売を通じて、小さな会社を中心に「黒字化のノウハウ」を紹介している。著書『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』(日本実業出版社)は「会計本」としては異例のヒットになり、アマゾンビジネス書ランキングでも1位を獲得。

著者紹介

連載会社の儲けるパワーを高める「管理会計」入門

 

 

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?

古屋 悟司 田中 靖浩(案内人)

日本実業出版社

ずっと赤字体質だったのが、スゴ腕の税理士に教わったとたん、V字回復して黒字が続いているという、著者の実体験をもとにした超実践的な会計の入門書。 ●「お金はあとからついてくる」はウソ ●固定費はニートな費用、変…

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