今回は、 「おもてなし規格認証」の概要を見ていきます。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

求められるのは「サービスレベルを維持する」仕組み

日本は他の先進国と比較してサービス業の生産性が低いと言われています。サービスは、形のないものであり、サービスに介在する人によってサービスの質が異なる特徴があります。

 

そのため、一定レベルのサービスを常に提供できる仕組み、例えばマニュアル化や定期的な研修等によってサービスレベルを維持する仕組みが必要になります。そのためにはサービスの品質を「見える化」することが欠かせません。

「おもてなし規格認証」で、助成金の採択が有利に

「おもてなし規格認証」とは、主に以下の3点を目指すものになります。

 

(1)質の高いサービス提供を行っている事業者の見える化支援

(2)質の高いサービスを提供したいと考える事業者への手引きの提供

(3)消費者の高品質なサービス享受の機会増加

 

上記を実現するとして、「おもてなし規格認証2017」では、7つの分類(情報提供に関する取組、設備に関する取組、職場などの環境改善に関する取組、業務の改善に関する取組、ツールの導入・用意に関する取組、顧客理解・対応に関する取組、人材教育・育成に関する取組)についての30項目が提示され、自己適合宣言の紅認証をはじめ、第三者の評価が必要な金認証、紺認証、紫認証と4つの階層に分けた認証が発行されることになりました。

 

それぞれの認証を取得すると、それぞれの認証マークを様々な活動で使えるようになり、サービスの品質の「見える化」へとつながると同時に、今後国の補助金等への採択へ取得していると有利になるなどの施策が図られる可能性が高く、今のうちにぜひ、取得をお奨めします。

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