プロとしての知識や勉強の姿勢を確かめる「ツール」
前回の続きです。
最後に、実際に保険アドバイザーと出会ったとき、その保険アドバイザーが、本当に保険の知識に精通しているかどうか、プロとして深い勉強をしているかどうか、これらを確かめるためのツールとして、11の質問を掲載します。
この質問に、明確かつスピーディに答えられない保険アドバイザーは、「保険会社のマニュアルによって販売しているロボット的セールスマン」の可能性が大です。そういうアドバイザーとはお付き合いを避けたいものです。
保険業界が歴史の長い業界であるにもかかわらず、保険の知識が世間にしっかり伝わらないのは、保険の販売担当者が、マニュアルどおりのセールストークしかできない「保険のセールスマン」であって、保険数理から深く理解している「保険のプロではない」ということが最大の理由です。この11のチェックポイントは、保険会社の本部職員等向けに出された保険知識テストの一部です。
保険アドバイザーに頼らず、自身で保険を勉強している人にとっても、知識を確認するチェックテストになります。
「チルメル」を知らない人は保険業界のモグリ!?
1:保険用語で使われる、「保障」と「保証」と「補償」の違いは?
2:生保標準生命表と国民生命表の違いは?
3:純保険料式保険積立金と、チルメル式保険料積立金の違いは?
4:名称利率2.4%、転化回数6回により複利計算した場合、元金1の実利率は何%か
5:責任準備金と解約返戻金の違いは?
6:復活手続きと復旧手続きとの違いは?
7:転換契約と変換契約と延長契約の違いは?
8:シャープレシオとベータの違いは?
9:剰余金と含み益の違いは?
10:PLとAPLの違いは?
11:アクチュアリーはどういう仕事か?すぐにアクチュアリーを紹介できるか?
特に3の「チルメル」については、これを知らない人は「保険業界のモグリ」と言われるくらい、保険業界では有名な言葉です。良質な保険アドバイザーを選ぶためには、ぜひ、この11の質問を活用してみてください。