「販売側に有利な商品」でないかチェックを
前回の続きです。
③販売側にとって有利な商品ばかりを売っていないか
先述したように、保険の販売担当者もビジネスなので、なるべく利益率の高い商品を売りたいと思うのが自然です。
特に、掛け捨て保険のように、死亡事故がなければ保険会社が総取りできるものには、利益率が高い(コミッションの高い)商品が目白押しです。逆に、学資保険や養老保険などの積立商品、資産運用商品に関しては、コミッションが1%や5%など1桁台が多く、利益率が低い商品になりがちです。
特定の商品ばかりを勧められる時は要注意
また、特定の商品に対して、保険会社がコミッション率を一時的にあげたり、保険代理店が給料の歩合をあげたりするキャンペーンも広く行われています。
普段は1件5万円のコミッションの商品でも、「4月1日〜6月30日までの間に契約を取れれば、1件20万円にアップします」などのようなことが行われているのです。他にも以下のようなキャンペーンがあります。
●医療保険1件の契約獲得で、クオカード500円をプレゼント
●年払保険料5000万円以上獲得で、ハワイ旅行ペアをプレゼント
●特定の商品を1000万円以上獲得で、ヨーロッパ周遊旅行をプレゼント
●特定の商品を10件契約獲得で、豪華ホテルディナーに招待
このように、保険会社では様々な施策を行って、特定の商品を現場に多く売ってもらうように仕向けています。実際に、これらキャンペーンの内容によって現場の販売担当者のモチベーションは大きく変わることもあります。
顧客側としては、ニーズにあわない商品を勧められる可能性があります。なぜか特定の商品ばかりを勧めてくるような販売担当者がいたら、そこに何らかのキャンペーンがからんでいると疑って対応したほうがいいでしょう。