前回は、保険アドバイザー選びのポイントとして、保険の取扱実績を取り上げました。今回は、資格付与の実績から保険アドバイザー選びのポイントを見ていきます。

全世界に2000名ほどしかいないMDRTの「TOT」資格

前回の続きです。

 

次のランクは、MDRTのCOT資格です。COTは「Court of the Table」の略で、一般資格の3倍のコミッションを得ることが条件です。保険会社のホームページではCOT資格者を検索できるようになっている場合もありますが、全国で数名しかいないレアな資格です。

 

最後の、MDRTのTOT資格は「Top of the Table」の略で、COTのさらに倍の販売実績が必要となり、全世界でも2000名ほどしかいない最高ランクの資格です。

 

こういった表彰(資格付与)によって、販売実績の多寡を判断することができます。しかし、仮に販売額が大きくても申請をしない限り、このMDRT資格は付与されませんので、この資格を持っていないからといって、販売実績が少ないとも限りません。

販売実績のあるアドバイザーは、過去の保険商品も熟知

最後に、FP資格です。FPとはファイナンシャル・プランナーの略で、代表的なFP資格には、

 

●国家資格のFP1級・FP2級・FP3級

●日本FP協会認定のAFP・CFP

 

の計5種類があります。最上級の資格は、FP1級やCFPということになりますが、諸外国と比較しても、日本では、ファイナンシャルプランナーの試験は簡単で、地位もまだまだ低いままです。FP資格を持っているからといって、優れたアドバイザーと安易に判断しないことが大切です。

 

なお、販売実績のあるアドバイザーは、昔の「法人保険」や「相続専用保険」「資産運用型保険」等についてもよく知っています。

 

特に法人保険については、これまで幾度となく「税制改正」があり、100%損金や50%損金などの取り扱いが変わってきています。また、「昔の法人保険」の中には、100%損金かつ解約返戻率100%のような、高い税軽減効果が期待できる商品が多数ありました。

 

昨今、そういった昔の法人保険の解約返戻率が次々とピークを迎えており、その出口戦略をどうするかという悩みがあちらこちらで聞かれます。昔の法人保険のことをよく知っている担当者からなら、適切なアドバイスが受けられやすいでしょう。

 

また資産運用型保険については、「新発売」と「売れすぎによる販売停止」が交互に繰り返されており、法人保険よりも商品の入れ替えが激しい分野です。過去の商品をしっかり知っている担当者を見つけるということは、出口戦略を考えるうえでも、次の一手を決断するにおいても、非常に重要なことなのです。

オーナー社長のための「法人保険」活用バイブル

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幻冬舎ゴールドオンライン編集部

幻冬舎メディアコンサルティング

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