細かいノウハウを知っていても、FX投資では勝てない
この本の目的は、少ないページで「FXで勝てる方法」を伝えることです。そのためには、枝葉に関することは極力省き、核心部分にズバリと切り込まなくてはなりません。第1章と第2章で、その核心部分を述べたつもりです。
このように言うと、「え? FXに関する細かな知識はあつかわないの?」と不審に思うかもしれません。はっきり言いましょう。細かな知識は他の本でもわかります。
本書は、皆さんにFXで勝っていただくための本です。そのためには、細かなノウハウを知るよりも、核心部分に集中していただきたいのです。これこそがFXで勝つために最も重要だからです。細かなノウハウを知ることも大切ですが、それに振り回されず、ズバッと核心を突いてほしいのです。
FXというのは、細かな知識を知っていれば勝てる、というものではありません。また、FXが好きになる、ということもありません。
私は、皆さんにFXで勝ってほしいですし、好きになってほしいのです。そのため、あえて細かな知識は他の本に譲り、核心部分だけを伝えてきたのです。
とはいえ、「これではイメージがつかめない」という方もいるはずです。そこで、FXに関する私の弟子の体験談を紹介させていただきます。それをご覧になれば、FXがどのようなもので、どうすれば勝てるか、そのイメージをつかんでいただけると思います。そして、「きっと自分にもできる」と感じていただけたら、と思います。
トレードでは「ルールに忠実に従う」ことが大切
<FX初心者の事例と解説> (1)矢島敬子の物語
私とFXの出会いは、とあるメールマガジンがきっかけでした。そのメールマガジンの中で「FXを教える」という告知に目がいき、思わず申し込んでしまったのです。
このように言うと、私にFXの知識が多少なりともあるかのように聞こえるかもしれませんが、実は、まったくの素人で、FXの『エ』の字も知りませんでした。
だから、申し込み後にもらったテキストを読んでもちんぷんかんぷんで、何をどうすればいいのかが全く頭に残らず、「全然わからない・・・」という状態でした。
そんなある時、知り合いから「タケルさんのセミナーに参加してみたら?」とお誘いを受けました。私はタケルさんのことは全く知らなかったのですが、受けるだけ受けてみようと、軽い気持ちで参加してみました。
セミナーに参加された方々は実に色々でした。FXで負け続けている方もいれば、中々勝てないという方もいました。やり方がわからないという方がいるかと思えば、私のように全くの素人もいました。
すでにFXの経験がある方にとって、タケルさんの方法というのは目から鱗だったようです。話しを聞いている皆さんの真剣な表情がそれを物語っていました。まるで食いつくようにしてタケルさんの話に聞き入っていました。
私は、タケルさんのもとでFXをスタートしましたが、先に述べたように、基礎理解が全くありませんでした。でも、タケルさんが「デモだから」と励ましてくれて、思い切ってトレードを開始しました。
タケルさんは、最初にデモトレードと言って、実際のお金を動かすのではなく、仮想のお金を使って練習することを薦めています。このデモトレードは、多くの証券会社のウエブサイトで無料でできるので、FX初心者の私のような人にとってはとてもありがたいです。
このように言うと、「そんなにすぐに始められるのか?」と不思議に思うかもしれませんが、FXに関する基礎知識はそんなにたくさんなくてもよいのです。だから私のような素人でも、すぐに始めることができるのです。
デモトレードとはいえ、やはり緊張しました。私にはむずかしい理屈はわからないので、タケルさんに言われた通りにやりました。というか、私にはサインを見つけたら、教わった通りに画面に数値を入力してエントリーするしかできなかったのです。最初の頃はpipsとかペイオフレシオなども正確にはわかっていなかったのですが、タケルさんが、「余計なことは考えなくていい。やっているうちに分かるから」とのアドバイスにしたがって、本当に何も考えずに教えられた通りにサインを発見したらエントリー、を繰り返していました。
最初のうちはサインではないものをサインと勘違いしたりしていました。たとえば、「サインで似たような形があれば、それもサインにしてしまおう」と自分で勝手に判断してしまうことがありました。でも、それではダメで、タケルさんが示したルールに忠実に従うことが大切なのです。
はじめの頃はこんな状態だったので、勝ったり負けたりを繰り返していました。ところが不思議なことに、月間のトータルの利益で見ると、今まで一度もマイナス利益になったことはなかったのです。
同じ時期に勉強を始めた人たちとは仲良くなり、日頃からしょっちゅう連絡を取り合っていますし、お茶をしたり食事をしたりとリアルでも会って話をしています。だから同じような感覚でトレードをやっている仲間がいる、という心強さが常にあります。タケルさんは、気の合う仲間を作ることの重要性をお話されているのですが、私は知らない人と一緒にFX、という感覚は無かったので、最初は戸惑いましたが、やっていくうちに、本当にタケルさんの言う通りだと思いました。
一般にFXというと、複雑な理論や技術などを思い浮かべる人が多いようですが、実はタケルさんが言うように、メンタルに左右される部分が大きいのです。ただやり方を教えるだけでなく、メンタルを強化していくことの重要性を教えて下さったタケルさんに感謝しております!
一通りの勉強が終わっても、仲間と一緒に勉強を続けること、そしてタケルさんにFXだけでなく、常にメンタルを見てもらい続けることが重要だと思っています。