3回に分けて買い注文を出すのが基本
今回は、ファーマフーズを例に、分散買いのための指値を計算してみましょう。
[図表]ファーマフーズを例に計算
「暴騰銘柄の急落後の反発」を狙った買いでは、半値押し、半値押し×0.95、半値押し×0.9の3回に分けて買い注文を出すのが基本です。半値押しよりさらに値を下げた注文を出すのは、急落時には一時的に株価が下方へオーバーシュートすることがあるのでそれに対応するためだと説明しました。
しかし、場合によっては、さらにオーバーシュートして下げてしまうことがあるのです。これは、あくまで一時的な下げの場合が多いのですが、買った後に株価が下落すると気が気ではないと思います。
たとえば、平均購入価格から8〜10%下がった場合は、本来は損切りを実行すべき水準です。また、買えた日の安値を翌日の終値が割り込んでしまうことがありますが、原則に従うのであれば、これも保有し続けずにすべて売却したほうがよい状況です。
買った後の下げ・・・保有し続けてもいいケースとは?
ただ、「暴騰銘柄の急落後の反発」の場合は、こうした「下方へのオーバーシュートで、買ってからさらに下げる」というケースが少なくありません。そこで、若干イレギュラーな判断にはなりますが、買った後に下がっても、1日だけはそのまま待ってみることをおすすめします。慌てて売らなくても大丈夫です。
その後、予想のとおり、上昇に転じた場合は、後は通常の「売りパターン」のルールに従って売り注文を出しましょう。もちろん、すべて約定できた日の翌々日になっても引き続き下落するようであれば、第7章で説明している損切りルールのとおり、損切りを実行してください(本書籍をご覧ください)。
なお、想定以上の下げを気にしなくていいのは、あくまで「すべての買い注文が成立した日とその翌日」までの話です。ズルズル下落している銘柄を持ち続けてよい、ということではないので気を付けてください。