ジリ貧パチンコホールから脱却する「利益第一主義」の戦略

前回は、パチンコホールが頭を抱える「出すか・取るか」のジレンマを取り上げました。今回は、ジリ貧パチンコホールから脱却するための「利益第一主義」の戦略について見ていきます。

企業は「利益を出す」ために存在している

前回の続きです。

 

利益が先か稼働(集客)が先かという問題は「卵とニワトリ」の問題とは違い、答えが出ています。どんな時も利益を優先すべきなのです。

 

B店ではその後、コンサルティングを請け負った私が「利益第一主義」を徹底するよう指導したため、現場と本社の考えがぶつかって迷走することはなくなりました。

 

企業は利益を出すために存在しています。経営学者のピーター・F・ドラッカーは「利益とは企業存続の条件である。利益とは未来の費用、事業を続けるための費用である。諸々の目標を実現させる上で必要な利益に欠ける企業は、限界的な危うい企業である」と語っています。

 

稼働が悪くてもホールは存続できますが、利益がなければ潰れるしかありません。パチンコホールは遊技客からの支持を得て存続できる商売です。支持を得るためには投資が必要であり、投資の元手は利益です。従って「遊技客の支持を得るためにはまず利益を確保しなくてはならない」という理屈が成り立ちます。利益があるから玉を出し、魅力的な遊技機を購入することができるのです。つまり「利益は遊技客のため」と断言できます。

「出すか・取るか」で迷ったら、まずは「取る」

稼働が高まる時期の戦略についてはさらに、「ポジショニング戦略」に照らして判断することも大切です。稼働が高い時に「出す」のはポジショニング戦略における強者の戦略です。B店は弱者なので、弱者の戦略──すなわち「守り」を重視しなければなりません。

 

「出すか・取るか」で迷ったら、「まずは取る」が正しい選択なのです。GWなどの長期休暇に出すのを我慢して取っていれば、稼働が落ちる時期に何をするか、計画を練ることができます。取った資金を元手に出して稼働の落ち込みを抑えるのもいいですし、どうせ稼働が上がらない時期とあきらめて何もしないのも良策です。

 

GWに出してしまえば「無理やりにでも取る」という選択肢しかありませんが、取るという選択をしたホールは状況に合わせて「出す・出さない」という判断ができるのです。

 

コンサルティングの依頼を受けた私は「利益第一主義」の徹底を伝え、考え方の整理をアドバイスしました。B店はその後、常に利益先行で計画を立てられるようになり、将来の原資を先に手に入れることで営業が一気に安定化しました。

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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役

1972年生まれ、福井県出身。名城大学法学部卒。遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。勘や経験に頼らない論理的なホール営業を提唱し、これまでに100店舗以上を危機から救済する。日本全国でパチンコホール営業のセミナー多数。

著者紹介

連載ジリ貧パチンコホールのV字回復戦略

ジリ貧パチンコホール復活プロジェクト

ジリ貧パチンコホール復活プロジェクト

林 秀樹

幻冬舎メディアコンサルティング

かつての勢いが衰えつつあるパチンコ業界では、着々と成長を続ける大手ホールとジリ貧必至の中小ホールの格差が進んでいます。しかし、「大手は資金力があるから…」とあきらめてはいけません。一番の違いは、資金力ではなく実…

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