「広い」「明るい」「清潔」な店舗であることが大前提
本連載では、著者ならではのコインランドリーの経営ノウハウを公開します。中にはほかのフランチャイザーとは真逆のこともあるでしょう。しかし、これこそが月間100万円、年間1200万円以上の売り上げを目指すための実体験に基づくノウハウなのです。信じて読み進めてください。
まずは、メインターゲットである女性が安心して利用できるためのポイントです。前提条件としては「広い」「明るい」「清潔」。
広さとしては、月間100万円を実現するための洗濯機6台、乾燥機10台前後が入ることにプラスして数人で一度に洗濯物を畳むスペース、そして後述するキッズスペースやトイレを設置することが必須になります。
一般的に畳むスペースを軽視する傾向がありますが、それは間違いです。主婦がコインランドリーに来るおもな理由は、大量の洗濯物を早く洗え、乾燥でき、家に帰ってすぐに収納できることです。洗濯物を収納するには畳まなければなりません。したがって、いつ行っても畳むスペースが混んでいるようなお店にはリピートしてくれないのです。
これらのスペースを十分に確保するために必要な広さは、だいたい35坪程度でしょう。
次に明るいお店というのは、照明のことだけを指すのではありません。内外装飾は白系または黄色系に統一し、雰囲気の明るさも演出します。
照明、雰囲気ともに明るい場所は周囲の中でも目立つので女性は安心します。また、女性に限らず人は明るい雰囲気の場所に集まるものです。
子どもが退屈しない「キッズルーム」の併設も必須
「広い」「明るい」「清潔」、この3つの前提条件をクリアするのは当たり前。さらに女性目線を重視するという意味では、キッズルームを設けることも必須といえます。想像してみてください。まだ目が離せない子どもがいる母親は、当然ながらコインランドリーにも子どもを連れてきます。洗濯時間は約30分、乾燥まですると1時間前後かかります。
その間子どもはママと一緒におとなしく待ってくれるでしょうか? おそらく10人中9人は待ちきれなくて泣き出したり、走り回ってほかのお客様の迷惑となるでしょう。そのためのキッズスペースです。
内容としては、子どもが転んでもケガをしにくいように床の一角にフロアマットを敷き、ブロックなどの簡単なおもちゃを常備しておく。これだけで母親と子どもが一緒に楽しい時間を過ごすことができるのです。今までただ待つだけだった退屈な時間が一変します。
また、キッズスペースの設置は、「子どもを連れてくると周りに迷惑をかけてしまう」と来店を躊躇していた人に対して、来店を促す効果も十分にあります。
この話は次回に続きます。