前回に引き続き、コインランドリー経営の投資額別「収支シミュレーション」を見ていきましょう。今回は、投資額4700万円の場合のシミュレーションを紹介します。

投資額4700万円の場合、月間営業利益は53万円に

前回に引き続き、コインランドリー経営の「投資額別収支シミュレーション」を見ていきましょう。

 

【投資額4700万円の場合(全額現金・税別)】

 

●建物建築費:1620万円(現金)

●店舗内装費:900万円(現金)

●ランドリー機器:2000万円(洗濯機6台、乾燥機12台)

●諸経費:180万円(フランチャイズ加盟金、店舗備品・チラシ代など)

合計:4700万円(税別)

 

この金額に消費税を加えると約5000万円になります。ただし、こちらの場合は、自分の土地に店舗を建てるので、礼金・敷金などの物件取得費はかかりません。また、ランドリー機器は購入するため毎月のリース代はかかりません。

 

この金額をすべて現金で用意したとして、月間売上100万円の場合のキャッシュフローを算出してみましょう。

 

売り上げ:100万円

支出:

●経費(水道光熱費など):25万円

●管理費:22万円(ロイヤリティー2%含む)

合計47万円

月間営業利益:53万円

 

土地を含めてすべて自身で用意できれば売り上げの約半分が利益として残ります。この場合は年間約600万円になるので、サラリーマンの平均年収420万円(国税庁「平成27年分民間給与実態統計調査結果」)をはるかに上回ります。一般的な生活を営むなら、将来のメンテナンス費用を残しておいても2店舗も持てば老後まで安泰でしょう。

管理会社と提携すれば、煩しい管理業務も不要に

ならば、自主管理にすればさらにお金を残せる、という考えもあります。しかし、それはこれまで説明したようによほど自身または家族がフットワークよく動けなければ成功しないでしょう。もし、身内で回していけなければ、どちらにしてもパートを雇うことになるので追加費用がかかってしまいます。

 

一方で私たちに管理を任せてしまえば、煩しい管理業務を一切しなくても済むだけでなく、いつでも経営に関する相談ができるというメリットもついてきます。

 

コインランドリー経営というものは、少なくとも機械の交換時期となる20年後まで見越して行うべき事業です。いつ、どんなことが起こるか、それにどう対処すればよいかを熟知している専門会社をパートナーとすることが得策ではないでしょうか。

 

本連載は、2017年6月19日刊行の書籍『年商1200万円以上稼ぐ! 失敗しないコインランドリー経営』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

年商1200万円以上稼ぐ! 失敗しないコインランドリー経営

年商1200万円以上稼ぐ! 失敗しないコインランドリー経営

岡山 一夫

幻冬舎メディアコンサルティング

近年、土地活用や副業として、コインランドリー経営を始める人が増えています。 しかしその一方で、競争が激しくなったために閉店に追い込まれるケースも少なくありません。 これまで105店舗ものコインランドリーを手掛け…

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