今回は、家は購入したほうがいいのか、賃貸のほうがいいのか、その判断基準について見ていきます。※本連載は、元メガバンカーで、現在はファイナンシャル・プランナーとして人気の高い高橋忠寛氏の著書、『ズボラでも「投資」って、できますか?』(大和書房)の中から一部を抜粋し、大切なお金をしっかり守り、上手に増やすために必要な基礎知識を伝授します。

家賃を払い続けるのはもったいない?

山田:マンションではなく、戸建てであれば、土地という資産は残るのではないですか?

 

高橋:でも、人口が減少しているので、35年後に土地の値段がどうなるかは不明です。都内のいい場所にはそれなりの値段が付くかとは思いますが、当然ながらそういった場所は購入価格も高いですよね。普通のサラリーマンが戸建ての家を買おうと思ったら、多少なりとも郊外に行かざるを得ないと思います。そういった郊外の土地の価値が35年後にどうなっているのか、正直わかりません。

 

山田:なんだか下がりそうな気がします。

 

高橋:投資と同じで、うまくいけば価値が上がるかもしれませんが、逆に価値が低くなる可能性もあります。多額の借金を抱えてまで、そういったリスクを取るべきなのか、家を買う前にちゃんと考えるべきだと思います。

 

山田:・・・(やっぱり家を買う前に聞いておけばよかった)。でも、家賃を払うのはもったいない、ですよね?

 

高橋:私は、この発想もあまり意味がないと思っています。住宅ローンを払っているわけですから、最終的に価値が残らないのであれば、賃貸でお金を払うのと何ら変わりがないのではないでしょうか。

 

山田:確かに・・・。じゃ、高橋さんは賃貸派なんですか?

 

高橋:実はそうでもないんですよ(笑)。私は、購入派でも賃貸派でもどちらでもありません。

 

山田:お、どちらにもいい顔をするわけですね!

家の購入は「損得勘定」だけでは決められない

高橋:そういうわけではないですよ。家を購入したほうがいいのか、それとも賃貸のほうがいいのかを考えるとき、よく損得で勘定するわけですが、私は損も得もないのではないかと思っています。結局のところ、その人のライフスタイルや生活するうえでのこだわりなのではないか、と思うからです。

 

山田:その人次第、ということですか?

 

高橋:はい。地域や土地に縛られずに自由に好きなところに住みたいという人もいれば、ひとつの地域に根を下ろして暮らしていきたいという人もいます。リタイア後は海外で暮らしたい人もいるでしょうし、田舎に戻りたいと思っている人もいるでしょう。また、それなりに設備が整っているマンションに住みたい人もいれば、大きな庭がある戸建てに住みたい人もいますし、畑で野菜を育てながら暮らしたい人もいます。都内の高級住宅地に住むことが、生きるうえでのモチベーションになる人もいます。

 

山田:つまり、自分のライフスタイルによって決めたらいいということ?

 

高橋:逆に言えば、自分のライフスタイルで決めずに、何を基準に決めたらいいのでしょうか?

 

山田:・・・。

 

高橋:家を買うかどうかを決めるのは、自分のライフスタイル次第。そこに、損得勘定を持ち込む必要はないと思います。

 

山田:確かに損か得かではないような気がしてきました(ちょっとホッとしました)。

本連載は、2017年7月5日刊行の書籍『ズボラでも「投資」って、できますか?』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

ズボラでも「投資」って、できますか? 元メガバンカーが教える お金を守り、増やす超カンタンな方法

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高橋 忠寛

大和書房

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