トランプ政策の例で学ぶ 為替相場を動かす「テーマ」とは?

今回は、トランプ大統領の経済政策を例に、為替相場を動かす「テーマ」について解説していきます。※本連載では、バーニャ マーケット フォーカスト代表の水上紀行氏の著書『超入門 24時間まかせて稼ぐFX戦略投資』(扶桑社)の中から一部を抜粋し、FXで利益を出すための基礎知識を分かりやすく解説します。

注目された「大型減税や規制緩和、大規模インフラ投資」

注目度が高い経済状況や政治情勢などは「テーマ」と呼ばれ、その時々の為替相場に非常に大きな影響力を持ちます。

 

2017年の為替相場を大きく揺るがす一大テーマといえば、米国新大統領に就任したトランプ氏の経済政策以外ありません。

 

当初は排他的な保護主義や反移民政策が警戒されていたトランプ氏でしたが、いざ大統領に当選すると「大型減税や規制緩和、大規模インフラ投資」といった経済政策が一躍、注目されました。

ネガティブなシナリオに注目が集まる可能性も

トランプ氏の政策実現には、米国債を大量に発行して財政出動する必要があります。そうした思惑から供給過多になりそうな米国債が売られて、逆に長期金利は上昇。米国の中央銀行FRBもインフレを抑え込むため、利上げペースを早めそうです。今後、トランプ氏の経済政策で米国の景気が爆発的によくなり、金利も上昇するという期待感から2017年も米ドル独歩高が続きそうです。

 

むろん、トランプ氏が強硬な保護主義政策や対中国強硬論を打ち出して世界経済が大混乱に陥る、というネガティブなシナリオに注目が集まる可能性もあります。

 

このように、「トランプ新大統領誕生」という新イベントから数々の連想を働かせ、未来予想を複数のシナリオに落とし込んだものが「テーマ」の本質なのです。

バーニャ マーケット フォーカスト 代表

1978年三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)に入行。1983年よりロンドンや東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。1995年より在日外銀において為替ディーラー及び外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして雑誌、テレビ、ラジオなどで活躍中。

著者紹介

連載著名外国為替ストラテジストによる「FX」基礎講座

本連載は、2017年3月31日刊行の書籍『超入門 24時間まかせて稼ぐFX戦略投資』から抜粋したものです。稀にその後の税制、法改正等、最新の内容には一部対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

超入門 24時間まかせて稼ぐ FX戦略投資

超入門 24時間まかせて稼ぐ FX戦略投資

水上 紀行

扶桑社

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