今回は、代表的な金融商品について、それぞれのリスクとリターンについて見ていきます。※本連載は、1億円倶楽部の主幹などを務め、年収1億円超のクライアントを多数持つ富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー江上治氏の著書『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版刊行)の中から一部を抜粋し、お金を上手に運用するコツを会話形式でやさしく解説します。
「ローリスク・ローリターン」なのは預金、国債
「そもそも金融商品って具体的にどんなものがあるんですか」
「代表的なものだと、『預金(円)』『国債』『投資信託』『変額保険』『外貨預金』『株式(個別株)』『商品先物、FX取引、信用取引』とかかな」
「けっこうありますね・・・」
「そう。一般的には『預金(円)』『国債』はローリスク・ローリターン、『投資信託』『変額保険』『外貨預金』はミドルリスク・ミドルリターン、『株式(個別株)』『先物取引、FX取引、信用取引』はハイリスク・ハイリターンという位置づけになります(図表1)」
[図表1]金融商品のリスクとリターン
資産家には「ハイリスク・ハイリターン」の商品は不要
「リスクとリターンとの関係で、分類できるんですね。このなかで、ボクにオススメのものってありますか?」
「やっぱりミドルリスク・ミドルリターンだろうね。なぜかわかる?」
「ハイリスク・ハイリターンの商品は、リスクが大きいから?」
「そう。リスクヘッジのしようがない。一時的に儲けたとしても、すべての財産を失ってしまう危険性もある」
「かといって、ローリスク・ローリターンの商品ではあまり儲けられない、ということですよね・・・」
「利率が低すぎるからね。ただ、それも運用する人の状況次第だよ」
「誰もが、ミドルリスク・ミドルリターンの商品がいいわけでもないんですか?」
「そうだよ。たとえば、すでに有り余るほどの資産を持っている場合、新たにリスクを冒してまで、資産を増やす必要はないから、ローリスク・ローリターンでいい。でも、Mさんはお子さんの教育資金をつくらなければいけないよね」
「はい、切実な問題です」
「だったら、リスクヘッジをしたうえで、できるだけ高い利率の商品を選ばなければいけない」
「それが、ミドルリスク・ミドルリターンの商品なんですね」
1億円倶楽部
主幹
株式会社オフィシャル 代表取締役
有限会社佐多税理士事務所 顧問
株式会社T.F.K 顧問
日本ほめる達人協会 理事
1967年、熊本県天草市生まれ。
有名スポーツ選手から経営者まで年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー。
サラリーマン時代には大手損保会社、外資系保険会社の代理店支援営業において、新規開拓分野にて全国1位を4回受賞し、最短・最年少でマネージャーに昇格を果たす。
自身が所属した組織もすべて全国トップの成果を挙げる。
起業後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。
人脈ゼロ・資金ゼロから1,000名を超える顧客を開拓し、これまで新規に獲得した保険料売上は600億円超に達する。
コミッションは創業3年で業界平均の約5倍、社員3名で1億円を超え、なおも記録更新中。
指導した部下は全国7万人のセールスの中でベスト5に2回入賞。
中小企業のコンサル業務を展開し、サポートした企業の売上が1年で8倍増になるほどの成果を挙げている。
著書に『年収1億円思考』『運命転換思考 一生かかっても身につけたい5つの「働き方」改革』(経済界)、『プロフェッショナル ミリオネア― 年収1億を生む60の黄金則』(プレジデント)など多数。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載富裕層専門FPに聞く「お金を上手に運用するコツとは?」