「ローリスク・ローリターン」なのは預金、国債
「そもそも金融商品って具体的にどんなものがあるんですか」
「代表的なものだと、『預金(円)』『国債』『投資信託』『変額保険』『外貨預金』『株式(個別株)』『商品先物、FX取引、信用取引』とかかな」
「けっこうありますね・・・」
「そう。一般的には『預金(円)』『国債』はローリスク・ローリターン、『投資信託』『変額保険』『外貨預金』はミドルリスク・ミドルリターン、『株式(個別株)』『先物取引、FX取引、信用取引』はハイリスク・ハイリターンという位置づけになります(図表1)」
[図表1]金融商品のリスクとリターン
資産家には「ハイリスク・ハイリターン」の商品は不要
「リスクとリターンとの関係で、分類できるんですね。このなかで、ボクにオススメのものってありますか?」
「やっぱりミドルリスク・ミドルリターンだろうね。なぜかわかる?」
「ハイリスク・ハイリターンの商品は、リスクが大きいから?」
「そう。リスクヘッジのしようがない。一時的に儲けたとしても、すべての財産を失ってしまう危険性もある」
「かといって、ローリスク・ローリターンの商品ではあまり儲けられない、ということですよね・・・」
「利率が低すぎるからね。ただ、それも運用する人の状況次第だよ」
「誰もが、ミドルリスク・ミドルリターンの商品がいいわけでもないんですか?」
「そうだよ。たとえば、すでに有り余るほどの資産を持っている場合、新たにリスクを冒してまで、資産を増やす必要はないから、ローリスク・ローリターンでいい。でも、Mさんはお子さんの教育資金をつくらなければいけないよね」
「はい、切実な問題です」
「だったら、リスクヘッジをしたうえで、できるだけ高い利率の商品を選ばなければいけない」
「それが、ミドルリスク・ミドルリターンの商品なんですね」