『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』
森永 卓郎
出版社名:フォレスト出版
発行年月:2024年3月
筆者がテレビやラジオなど、メディアの仕事をするようになって四半世紀以上が経過した。その経験のなかで、メディアでは、けっして触れてはいけない「タブー」が3つ存在した。
(1)ジャニーズの性加害
(2)財務省のカルト的財政緊縮主義
(3)日本航空123便の墜落事件
この3つに関しては、関係者の多くが知っているにもかかわらず、本当のことを言ったら、瞬時にメディアに出られなくなるというオキテが存在する。
正直言って、私は3つのタブーのうち、ジャニー喜多川氏の性加害問題の解決がもっとも難しいと考えていた。しかし、メディアが動いたことで、事態は急速に展開した。世のなかは変えられるのだと感じたのだ。
じつは、3つのタブーに関しては共通の構造がある。
①絶対的権力者が、人権や人命や財産に関して深刻な侵害を行なう。
②その事実をメディアが報道せず、被害が拡大、長期化していく。
③そうした事態について、警察も検察も見て見ぬふりをする。
④残酷な事態が社会に構造的に組み込まれていく。
本書で私が行なうのは、そうした現状を打破するための告発である。(本文より)
掲載記事
[連載]森永卓郎が「決死の思い」で伝える日本経済の“タブー”
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