前回に引き続き、目をぶつけた際に起こりうる症状について説明します。今回は、ケガをした後も続く異物感等について見ていきましょう。

眼球の周囲の骨折で、ものが二重に見えることも

Q:1週間前、右目を殴られました。上を見ると、ものが二重に見えます。眼科では「自然に治ると思われるが上を見るトレーニングをしておいて」と言われました。

 

A:「眼窩吹きぬけ骨折」かもしれません。眼球に強い打撲を受けたときに目を取り囲んでいる骨が折れてしまうもので、ものが二重に見える症状が起きます。炎症が引いても眼球運動に問題があり複視が残るようであれば手術の適応になります。1カ月ほどたっても改善しなければ手術も考えましょう。

植物によって目が傷つくと、感染症の危険が・・・

Q:木の枝が目にあたりました。受診して点眼治療を続けて5日たちますが、まだ涙が出たり、異物感があります。

 

A:植物による傷の場合、心配なのは感染症です。通常では角膜に感染しないようなカビなどが感染することもまれにあります。「再発性角膜びらん」といって、角膜上皮が剥がれやすくなることもあります。

 

Q:喧嘩による外傷で両目共、広範囲の結膜下出血になりました。点眼と軟膏で10日間治療をしましたがよくなりません。

 

A:結膜下出血は完全に引くのに1カ月以上かかる場合もあります。出血するような打撲の場合は眼内組織の傷害も強いので定期的に検査しましょう。

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