今回は、ビジネスで成功を収める「働き方」について見ていきます。※本連載は、若きカリスマ経営者・金川顕教氏の著書、『財布はいますぐ捨てなさい』(サンライズパブリッシング)の中から一部を抜粋し、報われない働き方ばかりの人生を卒業するために「やめるべきこと」を紹介します。

働くための「目的」をはっきりさせる

★国の税金のために働かない

 

ビジネスの目的として、「世界平和に貢献する」「人類のためになる」といった壮大な目標を立てるのもいいですが、僕は、まずは身近な人を幸せにすることから考えていきたいと思っています。その方が地に足がついた目線でいられると思うからです。

 

「三方良し」という言葉があります。三方とは「売り手」「買い手」「世間」のことで、売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのがよい商売であるという、近江商人の心得のことです。

 

僕の三方良しは、「自分と自分の家族のため」「自分の仕事仲間のため」「自分のお客さんのため」。

 

国に税金を払うというのは、この「三方良し」を実現するに際して発生する義務です。義務を果たすことは当然ではありますが、これは目的ではありません。

 

税金を払うなと言っているわけではありませんよ。ただ、義務と目的は違うんです。目的は、自分が定めるもの。義務は、他者が定めるものです。働くためには、目的をはっきりさせていくことが、なによりも重要なんです。

事務所を構えればムダな固定費がかかる

★従業員いらない会社いらない事務所いらない

 

多くの人は、起業したら会社を大きくして、従業員をたくさん雇わなければと思っています。それが成功者のイメージなんですね。だから「まず事務所を構えなきゃ!」と考えてしまう。ほんと、皆さん真面目だなあと思います。

 

でも、事務所を構えるとムダな固定費がかかります。従業員も、抱えれば抱えるほど人件費がかさみ、人間関係で衝突したり、意思の疎通が難しくなったりして、ビジネスそのものとは関係ない問題を抱えてしまいます。その結果、身動きが取れなくなって、本来自分がやりたかったことがどんどんできなくなっていくんです。

 

僕のまわりにもこういう経営者がいますが、見ていて辛そうです。自由になりたいから起業したはずなのに、逆に不自由になっているからです。

 

僕は、これからも「事務所いらない、従業員いらない」でいこうと思っています。ただ、一人で全てをやるのはリスクがあるので、一緒に組んでいけるパートナーは大切にしています。

財布はいますぐ捨てなさい

財布はいますぐ捨てなさい

金川 顕教

サンライズパブリッシング

限りある時間の大切さに気付いた人だけが限りなくお金を生み出せる――。大学在学中に公認会計士試験に合格。外資系企業で激務をこなしながらも起業を実現。起業後4年で売り上げが7億円を超える。超スピードで目標達成するため…

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