今回は、ビジネスで成功を収めている人の「営業戦略」について見ていきます。※本連載は、若きカリスマ経営者・金川顕教氏の著書、『財布はいますぐ捨てなさい』(サンライズパブリッシング)の中から一部を抜粋し、報われない働き方ばかりの人生を卒業するために「やめるべきこと」を紹介します。

自分がやらなくてもいいことは、その道のプロに任せる

★プロに任せた方がクオリティが高いものは自分でやらない

 

僕は稼ぎ方を教えるスクール事業を始めて5年になります。1年目は、自分で営業して集客してと、全部自分でやっていました。

 

しかし3年目くらいから、大事なことは新規のお客さんを集めることと、既存のお客さんの満足度を上げることだと気がついて、商品を作っている場合じゃない、営業している場合じゃないとわかったんです。

 

スクールも、1年目と2年目は自分ひとりで教えていました。しかし、生徒はどんどん増えていくのに講師が一人だと、顧客満足度は下がってしまいます。

 

そこで今は講師を11人に増やしました。僕も積極的に生徒と会ってがっつり指導する一方、新規の集客は口コミで拡げることを意識しながらやって、既存のお客さんの満足度を高めることにも時間を使えています。このやり方に変えて、2カ月で収入が1億円を超えるなど、規模感が全く変わってきました。

 

なにが言いたいのかというと、自分がやらなくてもいいことは他人に任せた方がいいということです。とくに“その道のプロ”と呼ばれる人たちのクオリティは間違いなく高いので、お任せすることをおすすめします。

稼ぎたいならターゲット層を限定せず、広く持つ

★〝普通の人〟だけをターゲットにしない

 

億万長者の人と話していたときのことです。

 

彼は、「新幹線の乗客を見てごらん。世の中には3種類の人間しかいないとわかるだろう」と言いました。グリーン車に乗る人、指定席に座る人、自由席を使う人です。

 

「もし儲けるとしたら、金川君はどこをターゲットにする?」

 

「指定席に座る人ですか?」

 

僕は、ニッチなところを攻めるよりも、一番人口の多いところに売る方が稼げると思って、こう答えました。

 

「違う。全員がターゲットだよ」

 

僕にとってのビジネスは、お客さんの悩みを解決することで、商品は、お客さんが悩みを解決して満足してもらうためのツールです。ですから、自由席を使う人、指定席に座る人、グリーン車に乗る人、それぞれに合わせたツールを用意するといいと思います。

 

自由席を使う人には、分割で少額払いができるものを継続的にコツコツと提供する。

 

指定席に座る人には、物販と情報発信のスクールです。僕の業績の中でも、これがいちばん売れています。

 

では、グリーン車に乗る人には何を売ればいいのでしょうか。大多数の日本人は、不動産、保険、車、教育お金をかけています。そこで僕は不動産の紹介もやっています。

 

みなさんに覚えておいてほしいのは、稼ぎたいならターゲット層を広く持つということです。いろいろな人たちが何に悩んでいるかをリサーチして、各層のお客さんの悩みを解決できる手段のバリエーションを増やしていくといいと思います。

財布はいますぐ捨てなさい

財布はいますぐ捨てなさい

金川 顕教

サンライズパブリッシング

限りある時間の大切さに気付いた人だけが限りなくお金を生み出せる――。大学在学中に公認会計士試験に合格。外資系企業で激務をこなしながらも起業を実現。起業後4年で売り上げが7億円を超える。超スピードで目標達成するため…

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