「レバレッジドラッグ」による減価のメカニズムとファンド名での見分け方
レバレッジドラッグとは、上昇と下落を繰り返す(ボックス相場)環境下で、レバレッジ型ファンドの価値が徐々に押し下げられる(減価する)現象です。
コウジさんのような事態を避けるために、まず自分が買おうとしている商品がレバレッジ型かどうかを見分ける必要があります。ファンド名に以下のようなキーワードが含まれていたら要注意です。
・「ブル(Bull)」:強気(上昇)相場で利益を狙う
・「ベア(Bear)」:弱気(下落)相場で利益を狙う
・「ダブル」「トリプル」「2倍」「3倍」:レバレッジの倍率
「○○ブル2倍ファンド」「○○ダブルインバース」といった名称がついていれば、それは注意を要する「レバレッジ型ファンド」(投資信託・ETF等)であることがほぼ確定です。
具体的な数値を用いて、相場が上がって下がる値動きをシミュレーションしてみましょう。
表のとおり、4日後に元の指数は「100」に戻っています。しかし、レバレッジ2倍ファンドは「96.4%」となり、約3.6%も価値が目減り(減価)しています。
コウジさんのように半年も乱高下が続けば、最終的に元の指数がプラスになっても、レバレッジ型ファンドの資産は大きく削り落とされてしまうのです。
個別株レバレッジはさらに危険…AI・半導体ブームに潜む落とし穴
最近では、日経平均やS&P500といった株価指数だけでなく、ブームとなっている半導体関連やAI関連の個別株式を対象としたレバレッジ型ファンドも急増しています。
しかし、これらには一層の警戒が必要です。個別銘柄は株価指数全体に比べて日々の値動き(ボラティリティ)が非常に激しいため、レバレッジドラッグによる減価がより強力に作用します。
少しの乱高下が続いただけで、資産が修復不可能なレベルまで溶けてしまうリスクが高いのです。

