市場指数(インデックス)との連動を目指すインデックス運用は、長期投資における魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。しかし、市場を機械的になぞるだけの「コピー品」にすべてを委ねてしまうと、株価急落などの危機的状況で致命的な弱点を露呈すると著者は語ります。本記事では、リチャード・ケイ氏の著書『日本株を買う外国人 外国株を買う日本人』(星海社)より一部を抜粋・再編集し、株式市場で生き残るために〈不可欠なもの〉について解説します。
「コピー品」を選ぶか、自らの眼で選んだ「作品」を選ぶか
あえて繰り返し強調しておきますが、インデックス運用を否定する意図は一切ありません。資産運用の手段としての有効性は認めています。
重要なのは、この運用にすべてを賭けてしまう意味を、一度立ち止まって考えてみることです。インデックス運用への信仰を打ち立てる前に、ここまで述べてきた論点をじっくりと検討してみる価値があるのではないか、というのが私からの提案です。
効率を突き詰め、感情を排した「コピー」の集積を選ぶのか。それとも、不器用でも自らの眼で観察し、納得を積み上げる「作品」としての投資を選ぶのか。
もちろん、何を信じるのかはあなた自身が決断するべきことです。
リチャード・ケイ
コムジェスト
ファンド・マネージャー
コムジェスト・グループ
ファンドマネージャー
2009年にアナリスト兼ポートフォリオ・マネジャーとしてコムジェスト(パリに本社を置く資産運用会社)入社。日本株式について豊富な経験を持つ。1994年日本興業銀行にてハイテク株のアナリストとしてキャリアをスタート。メリルリンチ証券を経て、2005年ウエリントン・マネジメント・カンパニー(米国・ボストン)で日本株ファンドのポートフォリオ・マネジャー。オックスフォード大学を卒業。東洋学を専攻。
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