(※写真はイメージです/PIXTA)

妻を亡くして一人暮らしとなった71歳男性は、長年暮らした4LDKの戸建てを手放し、1Kのコンパクトマンションへ住み替えました。「広い家に住み続けることが、豊かな老後とは限らない」――。家を小さくしたことで見えてきた、老後の住まい選びの現実とは?

4LDKの戸建てが「広すぎる」と感じるようになった

「部屋がたくさんあっても、もてあますようになってしまったんです」

 

71歳の春日井武雄さん(仮名)は4年前に妻を亡くし、現在は一人暮らしです。

 

長年暮らしてきたのは、都心へ1時間ほどの距離にある4LDKの庭付き一戸建て。かつては、家族4人で暮らすのにちょうどいい広さでした。

 

しかし、子どもが独立して妻も亡くなってからは、使うのは1階の部屋にほぼ限定。2階の子ども部屋や書斎は、いつの間にか物置になりました。

 

「夏は暑いし、冬は寒い。エアコンをつけてまで過ごす場所でもない。2階は『家の中にあるけれど、使っていない場所』になっていたんです」

 

さらに負担になっていたのが、戸建てならではの維持管理。庭の草取りや植木の手入れ。給湯器など設備の故障があれば、自分で業者を探して修理を依頼しなければなりません。 屋根や外壁についても、いずれまとまった修繕が必要になると考えていました。

 

以前なら「家を持っている以上、仕方ない」と思えたことが、70代に入ってから少しずつ負担に感じられるようになったといいます。

 

「この先10年、20年と、この家を自分ひとりで管理できるのかな、と考えるようになりました。自分が死んだ後の片付けも大変だろうと」

 

武雄さんは、思い切って住み替えを決断しました。

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