「あと5年もここで…」定年までのカウントダウンに溜息
「俺は、馬鹿だったな……」
和田正志さん(仮名・61歳)は、何度もそう思っているといいます。約1年前、60歳の定年を迎えた和田さんは、30年以上勤めた会社を退職しました。
そのまま継続雇用で65歳まで働くこともできましたが、給与は現役時代の6割程度まで下がる見込みで、役職も外れ、部下だった社員が上司になることも分かっていました。
「あと5年も、ここで働くのはきつい……」
そう思っていたところ、長年付き合いのあった取引先が「うちに来て仕事をしませんか」と声がかかりました。
提示された給与は480万円。継続雇用後の推定年収と同等です。しかし、和田さんが嬉しかったのは、それ以上に自分の経験を評価してくれたことでした。
「まだまだ自分はやれる」
そう思った和田さんは、60歳で退職金約1,300万円を受け取り、長年勤めた会社を退職。新しい職場へ移りました。
ところが、そこで待っていたのは、思い描いていた「ベテラン社員」としての活躍ではありませんでした。
