【弁護士の助言】おひとりさまの終活は「生前・死後・財産」の3つに分けて考える
おひとりさまが準備すべきことは、大きく分けて次の3つです。
1.生前の支援
入院・施設入居時の身元保証、緊急連絡先、通院や手続きの付き添い、判断能力が低下した場合の財産管理などについて、頼れる人や事業者を決めます。特に、おひとりさま・おふたりさまは、「入院手続き・施設入所の際、保証人がいない」といった悩みを抱えています。
現状、老人ホームの90%以上が、入所の際に保証人を求めています。さらに、患者の入院時に身元保証人を求める病院は60%を超えており、なかでもベッド数20床以上の病院では90%以上に上ります。
このように、保証人を立てることができなければ、自分が希望する病院に入院できなかったり、施設に入所できなかったりする問題が生じます。特に、子がいない高齢者の場合、頼ることができる家族がおらず、保証人を確保できない事態にも陥りかねません。
2.死後の手続き
葬儀や納骨、住居の明け渡し、公共料金の解約、関係者への連絡などは、遺言に希望を書いただけでは、実行する人や権限まで確保できるとは限りません。希望する内容と費用を整理し、死後事務委任契約などによって担い手を定めます。
3.財産の行き先
誰に何を残すかを遺言書に記し、必要に応じて遺言執行者も指定します。ただし、遺言には法律上の要件があるため、遺言を作成するときは専門家へ確認すると安心です。
