「次の年金はまだまだ先」…お盆明け、カレンダーを見てため息
「年金の振込日まだかな……って、ついカレンダーを見てしまうんですよ」
田中さん夫婦の収入は、夫婦合わせて月22万円ほどの公的年金。ほかに収入はありません。マンションの住宅ローンは完済済みですが、管理費や修繕積立金、固定資産税などの住居費はかかり続けます。
決して余裕のある家計とはいえず、時々外食や1泊旅行をする程度で、贅沢はほとんどしていません。
定期預金は900万円ほどありますが、このお金には簡単には手をつけられないといいます。
「これは老後の最後の砦です。家の修繕もあるでしょうし、どちらかが入院するかもしれない。介護が必要になったら、もっとお金がかかるかもしれません。だから、普段の生活費が足りないからといって、ここから崩しちゃいけないと思っています」
そんな夫婦ですが、夏休みのお盆に娘一家が帰省してきたときには、つい大盤振る舞いをしてしまったといいます。
「遠くからせっかく来てくれたんです。親としておもてなしをしないわけにはいきません。家族が集まること以上の幸せなんて、ありませんから」
年金をできるだけ余らせて、コツコツ貯めてきた普通預金。そのお金も、小学2年生と4年生の孫のためになると、ついつい財布の紐が緩みます。
食事や外出など、滞在6日間に使ったお金は実に10万円を超えてしまったといいます。
「やっぱり“後遺症”は大きいですよ……。安い食材を探し歩いて、クーラーも控えめにして。お出かけや外食なんて、とてもしばらくはできません。孫の笑顔が見られたから後悔はしていませんけど、厳しいです」
