家庭訪問で分かったインドのリアル
ケース① 富裕層の家
南部のインドのシリコンバレー、ベンガルールの富裕層の家を見せてもらったこともあります。家族は、祖母、父母、娘2人の5人。核家族ではなく、3世代で暮らすことが多いのがインドの特徴の1つです。
広さ203㎡の持ち家。4ベッドルームにリビング、キッチン、シャワールーム。写真を見ていただくと分かりますが、リビングもキッチンも広々としています。キッチンが広いのは、自分たちで作るかどうかは別にして、家で料理を作る文化があるからです。
富裕層は多くの場合、クッカーやサーバントを雇っていて料理を作ってもらっています。そこで、しっかりしたビルトインコンロがあったり、フードレンジがついていたりします。
ケース② 準富裕層の家
また、準富裕層とも言える家族の家も訪問しています。祖母、父母、娘2人の5人家族。167㎡の持ち家。3ベッドルームにリビング、キッチン、シャワールーム。日本人駐在員が住む家は、だいたいこのクラスです。
ベンガルールで賃貸をすれば、月額20万円から30万円の家。こちらもしっかりビルトインコンロがあり、フードレンジもありました。インドでは、お湯がすぐに出ないという苦労が昔はよくありましたが、電気瞬間式給湯器が設置されるようになって、すぐにお湯が出るようになりました。
このマンションには、プールがついていました。アジアでは、マンションにプールがついているところも、ときどきあります。準富裕層ですが、プールのついたマンションに住んでいるということです。
ケース③ 上位中間層の家
富裕層.準富裕層よりは少し劣り、ベンガルールの上位中間層とも言える家族の家も見せてもらいました。128㎡の持ち家。父母と大人の子ども。2ベッドルームにリビング、キッチン、シャワールーム。このレベルの家であれば、月額10万円から15万円ほどで借りることができます。
バスルームも見せてもらいました。電気瞬間式給湯器はありましたが、狭いシャワールームです。トイレが併設されています。インドでは、高級物件を除いて、トイレが独立していることはあまりありません。
ケース④ 中位中間層と下位中間層の家
さらに中位中間層の家。このあたりから、日本人が住むのはちょっと厳しいかな、と思えてきます。
父母と大人の子ども2人の4人家族。60㎡の賃貸アパート。2ベッドルームにリビング、キッチン、シャワールーム。キッチンには、小さなコンロがついていました。60㎡となると、かなり狭くなります。
電気瞬間式給湯器はありましたが、トイレが併設されたシャワールームはちょっと日本では見かけないかもしれません。和式トイレのようなものになってきます。
さらに中位中間層の60㎡、50㎡、さらには下位中間層の1人暮らしの30㎡の部屋も見せてもらっています。都市部で若い働き手がいるところでは、1ベッドルームの家も増えてきています。これからますます増えていくことになるでしょう。
ちなみに、一戸建ての比率は農村部で90%以上、都市部で約56%となっています。都市部ではさらなる集合住宅の開発が進んでいます。全国平均では一戸建てが約78%。ちなみに日本では、一戸建て住宅の比率が55%程度です。
難波 昇平
AAIC(Asia Africa Investment and Consulting)
パートナー・取締役
椿 進
AAIC(Asia Africa Investment and Consulting)
代表パートナー・CEO






