超お金持ちは、本当に宮殿のような家に住んでいる
ベンガルール、ムンバイ、デリー、ハイデラバードでは、超富裕層(15万ドル以上)の比率がそれぞれ3.8%、2.5%、2.9%、2.2%となっています。世帯数を見ると、それぞれ12万世帯、13万世帯、13万世帯、5万世帯です。
超富裕層はどんなところに住んでいるのか。実は調査で私たちは実際に住んでいる人たちの自宅を見せてもらったことがあります。写真は、お宅訪問をしたときのものです。まさに宮殿です。映画にでも出てきそうな建物なのですが、これが普通の人の家として建っています。こういう超お金持ちが実際に存在するのが、インドなのです。
また、デリーの中心地や空港から15キロほど離れたチャッタルプル地域にある超高級住宅街、通称「Mohan Drive」に住んでいる人を訪問したときには、入り口から道路のような通路が延び、宮殿のような大きな住宅が遠くに見えるほどでした。ちょっとしたショッピングモールでもできそうな広大な敷地でしたが、住んでいるのは1家族。こういう世界があるのだと驚きました。
そして現在、こうした超富裕層に向け、超高級住宅だけでなく、超高級マンションの建設ラッシュが進んでいるのです。日本と違うのは、スケルトンで販売される物件もあることです。デリーの衛星都市ノイダで開発が進むエリアでマンションの建設現場を見せてもらったことがありましたが、中身はスケルトンのままで売り出されていました。
そして、デザイナーを入れて、間取りやインテリアなどを自分たちで作っていく。中国もそうですが、スケルトンで売り出して、完全にゼロから自分で家を作りたいという超富裕層は少なくありません。
ですから、スケルトンの状態から、一緒に室内の設計、デザインができる建築士やインテリアデザイナーのニーズも、とても大きいです。
ニューデリーの「The Camellias」はグルグラムで最も高いタワーマンションで、敷地内に治安の良いプライベートパークがあるという物件。当時の売り出しは、約2億円からでした。それが、近年は大幅に価格帯が高騰して、2024年にフードデリバリー大手のZomatoのCEOが約8.5億円でユニットを購入したと報じられ、話題となりました。
同じくニューデリーの「The Leela Sky Villas」は、デリーで初めて5つ星ホテルが手がけた住宅です。こちらは、約1億円から。
そして、グルグラムの「Trump Tower」。この名称はアメリカ大統領のトランプとは関係がないようです。屋内プールや施設内にレストランを完備し、350㎡3ベッドルームで2億円。4ベッドルームになると4億円。
驚いたのは、コルカタでも高層マンションのプロジェクトが沢山あることです。コルカタはかつてマザー・テレサが活動していたインドの最貧困都市の1つです。都市サイズが限られていることもあり、富裕層向け住宅は1億円以上の物件も多く、5億円の値が付いているものもありました。
また西部のアーメダバードでは、高層マンションのプロジェクトの他、広大な敷地の高級ヴィラのプロジェクトも展開されていました。ヴィラの売り出し価格は、数千万~1.5億円程度です。



