〈42歳新人看護士〉と高級ホテルへ行った48歳開業医、慰謝料150万円を払ってお金で解決。「俺だけは無傷」のはずが…妻も娘も病院も全部失った〈不倫相手による道連れ〉【弁護士の実録】

〈42歳新人看護士〉と高級ホテルへ行った48歳開業医、慰謝料150万円を払ってお金で解決。「俺だけは無傷」のはずが…妻も娘も病院も全部失った〈不倫相手による道連れ〉【弁護士の実録】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「不倫」「浮気」「離婚」「セクハラ」……銀座さいとう法律事務所には、今日も有象無象のトラブルが舞い込みます。本連載では、齋藤健博弁護士が実際に寄せられた事例をもとに、男女の法律問題を解説していきます。

42歳新人看護師との出会い

都内でクリニックを経営する医師のMさん(48歳)は、医学部を卒業して15年、開業して3年目を迎えていました。毎月の支払いが重い負担ではあるものの、経営はようやく軌道に乗りはじめ、私生活でも妻と2人の娘に囲まれて順風満帆な日々を送っていたのです。

 

クリニックの部下である看護師や受付スタッフは、全員が女性でした。そんな職場に、新人看護師として42歳のOさんが面接にやってきます。履歴書で彼女が既婚者であり、子どもが2人いる家族構成なども把握していましたが、MさんはOさんに恋に落ちてしまいました。

 

2人はほかの女性スタッフの目を盗み、密かに飲みに行く関係となります。飲んでいるときの会話の大半はOさんによる自身の夫に対する悪口でした。Mさんは複雑な心境を抱きつつも、彼女の相談に乗り続けます。

 

Mさんの頭の中は次第にOさんのことでいっぱいになり、「そんな夫なら離婚したほうがいい」と軽率に何度も口にするように。

 

ある日、酒に酔った2人は勢いに任せて高級ホテルへ宿泊。Mさんはいつもであれば妻に「帰りが遅くなる」と連絡を入れるところでしたが、Oさんに夢中になっていたため、連絡することすら忘れて泥酔していました。

慰謝料請求されるも、お金で無事解決…高級ホテルへ再訪

ある日、Mさんのもとに弁護士事務所から一通の通知書が届きます。要約すると、Oさんの夫が「慰謝料300万円を支払え」といってきたのです。

 

正直、Mさんにとって300万円は支払えない金額ではありません。しかし、日ごろから悪口を聞かされていた相手だけに、請求どおりに支払うことにはどうしても納得がいきませんでした。そこでMさん自身も、弁護士費用を支払って弁護士を選任しました。

 

同時期にOさんから離婚調停を進めていると報告があります。その際、Oさんから、離婚調停の費用を支払ってほしいと相談されました。Mさんは「離婚したほうがいい」と自分が煽ってしまった手前もあり、Oさんの離婚調停にかかる弁護士費用まで立て替えることに。

 

その後、2人は再び高級ホテルを訪れ、一晩を過ごしました。

 

Mさんが立てた弁護士の交渉により、150万円の支払いで示談が成立し、Mさんはその支払いを済ませて弁護士への報酬も支払いました。慰謝料請求は有利に進んでいるように見えます。

 

これで一件落着したかに思えましたが、本当のトラブルはここから始まったのです。

 

次ページOさんの離婚調停で起きた「想定外」

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