アパートローンの「上限」を迎えた時にとれる3つの選択肢
彼らから学んだ、衝撃的な事実。それは、アパートローンには、いずれ必ず「上限」が来るということ。そして、その先に行くためには、「プロパーローン(事業性融資)」に移行しなければならないという、あまりにも基本的な、しかし当時の私には全く見えていなかった「ゲームのルール」だった。
では、上限を迎えた時、どうすれば次の手を打てるのか? 先輩たちから学んだ具体的な対応策は、3つあった。
(1)売却によりキャッシュポジションを高める
物件を売却して利益を確定させ、手元の現金を増やす。
(2)他の手段で現金を作る
不動産以外の事業や副業でキャッシュを稼ぎ、自己資金を積み上げる。
(3)キャッシュフローを貯める
購入した物件からのキャッシュフローを地道に貯める。あるいは、金利が下がったタイミングで「借り換え」を行い、返済額を減らして手残りを増やす。
これらの本質は、すべて同じだ。何らかの手段で「自己資本比率」を高め、不動産に再投資するか、あるいは金融機関に「事業者」として認められるだけの財務基盤を提示できるように、現金を創出することが必要なのだ。
当時の私の自己資本比率は、わずか5%。これでは、プロパーローンの土俵にすら上がれない。この絶望的な状況で、私が取った行動は、選択肢の「(2)」と「(1)」の組み合わせだった。「死ぬほど働いて、自己資金(純資産)を積み上げること」だ。
2016年に独立し、そこから約3年間、私は次の物件を買うという夢を一旦封印し、ひたすら事業(不動産の転売やフィービジネス)でキャッシュを稼ぐことに集中したのだ。
そして、4年近い停滞期を打ち破るブレイクスルーが訪れる。
2018年、私は名古屋の築浅RC物件(2.9億円)を購入するにあたり、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行という3つの金融機関から、融資の内諾を得るという成果を上げた。最終的に、あるメガバンクから初取引にもかかわらず95.5%という破格の割合のプロパーローンを引き出すことに成功した。

