費用がかかっても需要がある「洗濯代行サービス」
今でも有人のコインランドリーがまったくないわけではありません。個人のオーナーが
少しでも売り上げを上げようとしていろいろなアイディアを試しているようです。
これはテレビで取り上げられていたのですが、たとえばあるコインランドリーには、宅配便で洗濯ものが送られてきます。それを受け取ったオーナーは自分のコインランドリーの空いている洗濯機を使って洗い、乾燥機で乾かし、きれいに畳んで、また宅配便で送り返すわけです。もちろん宅配料金はお客様持ちです。ダンボールひと箱でも1000円以上はかかります。往復で1500円ぐらい、それに洗濯料金。相当な費用がかかるにもかかわらず、自分の洗濯ものを代わりに洗ってほしいという需要があるわけです。
どういう事情なのか、どれくらいの頻度で送られてくるのか、まではわからなかったですが、とにかく世の中には確実に、こういうサービスを求めている人がいるとわかりました。
これを私は勝手に洗濯代行サービスと呼んでいるのですが、これも店舗を有人化するからこそ可能になるサービスです。
コインランドリーの有人化と事業化はクルマの両輪!?
有人化によって可能になるサービスについては、あとで私のアイディアを詳しく紹介しますが、ここで言いたいのは有人化と事業化はクルマの両輪のような存在だということです。無人店舗のコインランドリーでいくら綿密な事業計画をたてても限界があります。洗濯機や乾燥機は洗って乾かす以外のことはできないからです。
逆にただ既存のコインランドリーに人を配置するだけでは、いたずらに人件費がかかるだけです。
コインランドリーに人を配置することで、どんなサービスが可能か。そのサービスを実現するためには、コインランドリーの規模はもちろん、どんな機能をもった店舗でなければならないか。また、そうしたサービスを必要としているお客はどこにいるのか。その客に新しいサービスをどうやって認知してもらい、どうやって売り上げに結びつけていくのか。
自分で商売をやったり、ビジネスマンとして事業を展開されている人なら、あたり前すぎて、事業計画などと声高にいうのも恥ずかしいような基本中の基本ですが、コインランドリー業界では今までこうしたことすら満足に行われてこなかったのです。
ですから有人化と事業化をクルマの両輪にコインランドリーを展開していけば、従来の無人店舗とはくらべものにならないほどの利益につながるといえるのです。