「GWが終わるのが、怖いんです」…孫の来訪を笑顔で待つ裏で、指折り数える〈年金振込日〉。71歳年金夫婦の切実な事情

「GWが終わるのが、怖いんです」…孫の来訪を笑顔で待つ裏で、指折り数える〈年金振込日〉。71歳年金夫婦の切実な事情

孫たちを出迎える喜びの一方で、財布を見てため息をついてしまう――。物価高の波が直撃する令和のGW、可愛い孫をもてなしたい愛情と、膨らむ出費の狭間で揺れる年金暮らし・シニア世代の切実な葛藤とは?

長女・次女夫婦と、その孫たちの来訪「今年は一層お金がかかる」

「今年は去年より一層、お金がかかりそうですよ……」

 

4月の終わり、世間が浮足立つゴールデンウィーク(GW)直前のこと。都内に住む加藤良夫さん(仮名・71歳)は、思わず呟いたと言います。

 

良夫さんにとって、大型連休はもはや休息ではありません。長女と次女夫婦が連れてくる孫4人を迎え入れる、一大イベントです。

 

そこで良夫さんが直面するのが、彼らをもてなすための食費の大幅なアップです。

 

普段、夫婦二人なら質素な食事で十分ですが、育ち盛りの孫たちと娘夫婦が帰省してくるとなれば話は別。すき焼き用の和牛や刺身の盛り合わせ、果物をずらりと並べて待ち構えます。

 

「家だけでは飽きるだろう」と回転寿司も予約。しかし、昨今の物価高騰はここにも影響し、その回転寿司も一皿の値段が上昇。孫たちの成長もあり、連休期間の食費は以前の2倍近くに膨れ上がりそうだといいます。

テーマパークの高騰で「年1回だけに…」

物価高の影響は食費だけではありません。孫が欲しがる最新のゲームソフトやおもちゃの価格は、良夫さんの感覚からすれば、もはや「ちょっとしたご褒美」の域を超えています。

 

さらに人気テーマパークへ行くとなれば、自分たち夫婦と子どもや孫たちの分、入場料や交通費、館内での食費やお土産代を合わせて10万円はくだらないと言います。

 

「昔は『全部こっちが出すぞ』なんて言っていましたが、今はもう無理。孫たちはテーマパークが大好きですが、『年に1回、特別な時だけで勘弁してくれ』と、娘たちに伝えました」

 

夫婦の年金は月23万円、貯金は1,500万円あります。普段は年金の範囲内で生活するように心がけ、貯金は家の修繕や自分たちの介護費用、いつかお世話になるかもしれない老人ホームのために、できるだけ取っておきたいという事情があります。

 

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