再び始まった施設探しと、見えてきた現実
退所を前提とした話し合いが進む中で、真理子さんは新たな施設探しを始めました。しかし、条件に合う施設はすぐには見つかりませんでした。
認知症の症状が進んでいる場合、受け入れ先は限られます。また、医療対応が必要な場合は、さらに選択肢が狭まります。
「空きがあっても、状態的に難しいと言われることもありました」
費用面も大きな問題でした。特養に比べて民間施設の費用は高額になることが多く、月額20万円を超えるケースも珍しくありません。
「現実的に続けられるのか不安でした」
結果として、しばらくはショートステイや在宅サービスを組み合わせながら対応することになりました。完全に自宅介護に戻ったわけではありませんが、家族の関与は再び増えていきました。
「一度終わったと思っていた介護が、また戻ってきたような感覚でした」
特養への入所は確かに大きな支えになりますが、それだけで全てが解決するわけではありません。状態の変化や施設の対応範囲によって、別の選択を求められることもあります。
真理子さんは現在も、最適な環境を探しながら、介護との向き合い方を模索しています。
「最初に制度や可能性をもっと理解していれば、準備の仕方も変わっていたかもしれません」
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