一人で迎えた食卓と見直した「働き方」
別居後、一郎さんは一人で生活することになりました。
仕事は続けていましたが、以前のような集中力は保てなくなっていきます。自宅での打ち合わせも減り、徐々に仕事量も落ちていきました。
「気づいたら、食事を一人で取ることが増えていました」
一郎さんは、初めて自分の状況を客観的に見直しました。
「お金や仕事のことばかり考えていて、日々の暮らしに目が向いていなかったと思います」
その後、仕事の量を減らし、外部のオフィスを借りることを検討するなど、生活と仕事の切り分けを意識するようになりました。
直子さんとも話し合いを重ね、現在は完全な同居には戻っていないものの、定期的に顔を合わせる関係に変わっています。
「元に戻ったわけではありませんが、少しずつ調整しています」
起業自体が間違いだったとは考えていません。ただ、その進め方や生活とのバランスについては、見直す必要があったと感じているといいます。
資金があることや、やりたいことに挑戦できる環境があっても、それで暮らしがうまく回るとは限りません。一郎さんにとって今回の経験は、働き方と暮らしの関係を見直すきっかけとなりました。
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