一人暮らしの高齢者が認知症になったら…
一人暮らしの高齢者が認知症になったとしても、すぐに一人暮らしができなくなる、というものでもありません。まずは、「日常生活がどこまで自力でできるか」を判断することが重要です。
・食事をとる、薬を飲む、トイレに行くなど基本的なことが自分でできるか
・買い物やお金の管理が一人で難しくなってきていないか
一人で難しくなってきた部分は、介護保険サービスや家族のサポートで補う形にしていくことで、軽度の認知症であれば一人暮らしも可能となります。
もし、一人暮らしの人で認知症になるのが不安であれば、前もって次の点を実行しておきましょう。
・かかりつけ医を決めて、物忘れなどが気になったら早めに相談する
・地域包括支援センターに連絡して、利用できるサービスや相談窓口を教えてもらう
・本人と家族で「困ってきたらどうしたいか」を事前に話しあっておく
お金や手続きの備えも、次の点を中心にやっておきましょう。
・通帳や印鑑、保険証などの保管場所を共有しておく
・将来の介護保険の利用や、成年後見制度などについて、事前に相談しておく
一人暮らしを続けるための工夫
もし、一人暮らしを続けたいのであれば、可能な限り“危険を排除”しておきましょう。
・ガスよりIHにする、コンロ自動消火などの安全機器を設置する。
・転倒を防ぐため、段差を減らしたり、部屋の片付けを実施したりする。
・階段や廊下、お風呂やトイレなどに手すりを設置する。
「見守りの仕組み」を利用することもメリットがあります。高齢者は家に引きこもりがちになるケースも多いため、積極的に訪問介護やデイサービスを利用して、外に出たり、家以外の場所で人と触れ合ったりすることもいい刺激となります。また、配食サービスや見守り付きの宅配で異変を察知してくれるケースがあることをご存じでしょうか。自治体が実施する「見守り支援ネットワーク事業」といって、新聞などが溜まっていると、通報してもらえるサービスなども出てきています。
ほかにも、近ごろは見守りセンサーや緊急通報ボタン、GPS付きの携帯など、ITを活用した見守りの選択肢も増えてきました。
いよいよ一人暮らしが難しくなってきたら
いきなり暮らしを変えることで、大きなストレスを感じ、場合によっては認知症の進行を早めてしまうこともあります。まずはデイサービスやショートステイを利用して、家以外で過ごす時間を少しずつ増やすようにしましょう。突然の劇的な暮らしの変化と比較して、ストレスを軽減することができます。その後、サービス付き高齢者向け住宅やグループホームなど、見守りがある住まいを検討することをお勧めします。
また、認知症の高齢者との同居は、同居する家族にもストレスにもなりがちです。家族と同居する場合は、介護保険サービスを組み合わせて、家族だけで抱え込まないようにしましょう。
川淵 ゆかり
川淵ゆかり事務所代表
ファイナンシャルプランナー
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