退職金を狙う金融機関に要注意
退職金が振り込まれた銀行からは、「支店長がご挨拶申し上げたいと申しておりますので、支店長室までおいでください」といった連絡が来るかもしれません。支店長室で支店長から投資信託を薦められると、舞い上がってしまったり、「支店長のご依頼を断るのは失礼だ」と思ったりして、大量に買ってしまったりしかねません。
ここは冷静になりましょう。支店長が頭を下げているのは退職者に対してではなく、退職金に対してなのですから(笑)。無碍には断れないならば、「おっしゃる金額の投資信託を買おうと思いますが、一気に買うのではなく、毎月60分の1ずつ5年間かけて買っていきます」とでも答えればよいでしょう。
お勧めは投信の積立投資…大損のリスクを回避できる
株を買うといっても、どの銘柄を買うかを決めるのは容易ではありません。株には最低売買単位がありますから、100銘柄の株を100円分ずつ買う、といったことはできません。外貨を持つといっても、外貨の紙幣をタンス預金しておくわけにもいかないでしょう。そこで筆者がお薦めするのは、投資信託です。
投資信託というのは、プロが大勢の投資家から資金を集めて多くの銘柄の株を買い、上がっても下がってもそのまま(手数料を差し引いて)投資家に返す、というものです。これを持つことによって、100銘柄の株を100円分ずつ買ったのと同じような結果が得られるのです。100銘柄持っていれば、値上がりする銘柄も値下がりする銘柄もあるでしょうから、大儲けは狙えませんが、大損のリスクは小さくなるでしょう。
買うタイミングも重要です。一度に大量の投資信託を買うと、その日がたまたま株価の高い日であると、損をしてしまいます。そこで、毎月一定額を買う「積み立て投資」によって大損のリスクを減らそう、というわけです。
本稿は以上ですが、投資判断等は自己責任でお願いします。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があります。
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塚崎 公義
経済評論家
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