(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親を施設に預ける判断は、多くの場合、安全や生活の安定を優先したものです。しかし、住まいが変わることは、単なる環境の変化にとどまりません。食事や生活リズム、人との関わり方まで含めて、それまでの暮らしの前提が大きく変わります。家族にとっても、「任せたら終わり」ではなく、その後の関わり方が問われる場面は少なくありません。

「同じようにはできない」関わり方の変化

その後、施設の職員と改めて話をしました。現在の食事状況、嚥下機能の変化、日常生活での様子。家族として把握していなかった情報が次々と共有されました。

 

「知らないことが多すぎて、少し怖くなりました」

 

同時に、これまでと同じ関わり方を続けることが難しいことも理解しました。

 

それ以降、由紀さんは面会の仕方を少し変えています。食べ物を持参するのではなく、施設で提供されている食事を一緒に確認する。スタッフから状況を聞きながら、無理のない形で会話の時間を取る。

 

「前と同じことをしてあげるのではなくて、今できる形で関わるしかないんだと思いました」

 

施設入居は、生活の場所を変えるだけではなく、家族との関係のあり方も変えていきます。由紀さんは、面会のたびにその調整を続けています。

 

「何が正解かはまだ分かりません。でも、あの日を境に、“どうすればいいか分からないまま関わる”ことはやめようと思いました」

 

以前のようにできない場面があることを受け止めたうえで、その都度どう関わるかを考え直す。迷いながら調整を続ける日々が始まったといいます。

 

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧