「同じようにはできない」関わり方の変化
その後、施設の職員と改めて話をしました。現在の食事状況、嚥下機能の変化、日常生活での様子。家族として把握していなかった情報が次々と共有されました。
「知らないことが多すぎて、少し怖くなりました」
同時に、これまでと同じ関わり方を続けることが難しいことも理解しました。
それ以降、由紀さんは面会の仕方を少し変えています。食べ物を持参するのではなく、施設で提供されている食事を一緒に確認する。スタッフから状況を聞きながら、無理のない形で会話の時間を取る。
「前と同じことをしてあげるのではなくて、今できる形で関わるしかないんだと思いました」
施設入居は、生活の場所を変えるだけではなく、家族との関係のあり方も変えていきます。由紀さんは、面会のたびにその調整を続けています。
「何が正解かはまだ分かりません。でも、あの日を境に、“どうすればいいか分からないまま関わる”ことはやめようと思いました」
以前のようにできない場面があることを受け止めたうえで、その都度どう関わるかを考え直す。迷いながら調整を続ける日々が始まったといいます。
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