初心者が狼狽売りをすると、どうして株価が戻るの?
「暴落」「投機家の売り」「売りたくない売り」「投資初心者の狼狽売り」と続いたあとに起きるのは「株価の戻り」です。初心者が狼狽売りをしたあとには、売り注文が残っていないからです。
売るべき人がすべて売り終わった頃、投機家たちは先に売った株を買い戻します。売ったときよりはるかに安い値段で…。機関投資家の担当者たちも、休暇を終えて復帰し、買い出動するでしょう。銀行も、株価が戻り始めたのを見て、投資家向けの融資を再開するかもしれません。
売り注文が少ないので、株価はスルスルと戻っていきます。狼狽売りをした投資初心者たちは、何が起きているのかわからず呆然としていて、買いのチャンスを逃す場合も多いでしょう。そればかりではありません。「株なんて懲り懲りだ。やらなきゃよかった」「今後は一切やるもんか!」などと頑なになり、将来の利益のチャンスを放棄してしまうかもしれませんね。
損切りはすべきだが、狼狽売りは避けるべき
上記は、投資初心者に狼狽売りを思いとどまるように促しています。一般に平均株価が暴落したときには、狼狽売りは避けるべきでしょう。まずは落ち着いて深呼吸をして、過去数十年の平均株価のグラフをじっくり眺めてみましょう。過去に何度も暴落していますが、そのたびに戻っているのですから、今回も戻る可能性が高そうです。
しかし、株価が暴落したときに冷静に判断して売るべき場合もありますので、要注意です。避けるべきなのは、「狼狽売り」なのですから。
たとえばイラン情勢が悪化して株価が暴落するようなことになったとすれば、冷静に情勢を分析して売るべきか否か判断する必要があるでしょう。
バブル崩壊によって株価が暴落している場合も、早めに売ったほうが傷が浅くてすむかもしれません。
個別株の場合には、その銘柄の魅力が低下したことで暴落する場合も多く、そうした場合には持っていても株価が戻るとは限りません。
結局、「狼狽売りはせず、冷静に判断しよう」ということですね。
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塚崎 公義
経済評論家
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