(※写真はイメージです/PIXTA)

株や債券などのペーパーアセットは、金融ショック時に巨額の投機マネーによって激しく値動きします。一方、実物資産である「アンティーク・コイン」は、その市場の特殊性から影響を受けにくく、資産の質的分散として機能します。本記事では、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集し、アンティーク・コインが金融危機に強い理由を解説します。

巨額の投機マネーが入り込めない…コイン市場が金融危機に強いワケ

まず挙げておきたいのは、市場に入ってくるマネーの性質です。株や債券、為替市場など、いわゆる証券市場にはさまざまなおカネが入ってきます。もちろん実需に基づいたおカネも入ってきますが、その何倍もの投機的なマネーが日々刻々と出入りしています。

 

投機的なマネーは足が速く、市場参加者の心理は一瞬の間に全体へと伝染します。隣の投機家が売るから自分も売る、自分が売るとさらにそれを見た隣の投機家が売る……。こうやって相場は急速に上下動するものです。

 

これに対しコインはどうでしょう。

 

株や債券との最大の違いは、市場の規模が小さく、投機的なおカネが入りにくい点です。株式の時価総額は2京円ほどあると言われていますし、債券はもう少し大きいと考えられています。このような大きな市場は投機的なマネーが入っても、自らのおカネで市場を動かしてしまうことは通常ありません。

 

コインの市場規模を4兆円と申しましたが、このように狭い市場に投機的なマネーが入るのは難しいでしょう。なぜなら、自らのおカネで相場を動かしてしまうからです。

 

巨額な投機的なマネーの受け皿として、コイン市場はふさわしくないのです。

次ページアンティーク・コインが金融ショックの影響を受けにくい〈もう一つの理由〉とは?

※本連載は、田中徹郎氏の著書『資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

資産運用の視点からみた 決定版 アンティーク・コイン投資のすべて

田中 徹郎

日本実業出版社

一つのカゴに卵を盛るな――これは投資の基本である。資産を増やすためには、株や債券などへの投資が一般的だが、これらペーパーアセットには激しい価格変動がある。古くはバブルの崩壊やリーマン・ショックなど、株式投資で大…

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