ハイリスクな株式・FXなどの金融商品とは異なり、実物資産である不動産はボラティリティ(変動性)が低く、「価格が下落することはあっても、価値がゼロになることはまずない」という強みを持っています。本記事では、高橋克英氏の著書『超富裕層に「おもてなし」はいらない』(講談社)より一部を抜粋・編集し、なぜ富裕層は不動産に投資するのか、手持ちの資産を活かしたレバレッジや節税対策などの「ミドルリスク・ミドルリターン」を狙う投資戦略について解説します。
富裕層が不動産に投資する理由
「富裕層はどのようなロジックで投資と消費を行っているのか」について述べていく。
なぜ富裕層は不動産に投資するのか。その要諦は、「投資家・経営者目線を持ち、レバレッジを最大限活用し、インカムゲインとキャピタルゲインを得る」ことに尽きる。
不動産投資から利益をあげるには2つの方法がある。
①不動産を所有することで家賃収入などにより利益を得るインカムゲインと、②不動産の売買差益により利益を得るキャピタルゲインである。
「価値がゼロになることはまずない」実物資産の強み
不動産投資では、株式や債券にくらべて投資単位は非常に大きく、投資対象は限定的だ。取引は基本的に不動産仲介会社を通じての相対取引となるため、株式やFX、投資信託よりも不動産の流動性は低い。
また、ボラティリティ(変動性)は低く、不動産価格が日々騰落を繰り返すことは稀だ。賃料も明日いきなり2倍になるようなことはない。株式やFXの市場とは違い、実物の不動産市場は遅効性があり、金融危機や恐慌に際しても売り物があふれかえるような市場ではない。
「価格」が大きく下落することはあっても、「価値」がゼロになることはまずないのだ。
株式会社マリブジャパン
代表取締役
事業構想大学院大学特任教授。三菱銀行、シティグループ証券、シティバンク等にて富裕層向け資産運用アドバイザーとして活躍。世界60ヵ国以上を訪問。バハマ、モルディブ、パラオ、マリブ、ロスカボス、ドバイ、ハワイ、ニセコ、京都、沖縄など国内外のリゾート地にも詳しい。1993年慶應義塾大学経済学部卒業。2000年、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科経済学修士。日本金融学会員。著書に『いまさら始める?個人不動産投資』(KINZAIバリュー叢書)、『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』(講談社)、『地銀消滅』(平凡社)、『超富裕層に「おもてなし」はいらない』(講談社)など多数。
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