家族関係の平穏を守るための「3つのポイント」
ハルメク 生きかた上手研究所が実施した「シニア女性と孫の関係に関する意識と実態調査(2023年)」によれば、孫がいるシニア女性の割合は2018年の62.7%から52.9%へと約10ポイント低下しています。さらに、孫の平均人数も1.5人から1.2人へと減少。少子化の進行が顕著に表れています。
こうした時代、佐藤さんのように孫が4人いるという環境は幸せに見えるかもしれません。ところが、複数の孫に対して愛情やお金を一律にしなければ「孫差別」と言われてしまいかねない。かつての大家族時代とは異なるシビアな現実があります。
昔は「長男の家を優先する」という暗黙のルールがあり、不平等も許容されていました。しかし、現代の「全員が平等であるべき」という理想とSNSによる可視化が、祖父母たちに厳しいバランス感覚を強いています。
では、こうした状況の中でどう立ち回ればよいのでしょうか。例えば、以下のようなことが考えられます。
1. 記録に残る行事のお金は同額に
誕生日、お正月、入学祝いといった記録に残る公式行事のお金は、特に意識して一律同額にする。
2. 「特別な可愛がり」を公にしない
懐いてくれる孫に何かしてあげたいときは、絶対に他の親族の目に触れない場所で完結させる。現代ではSNSへの流出(嫁・娘による投稿)にも細心の注意が必要。
3. 家計の「透明化」で期待値を下げる
「可愛くないからしてあげない」という感情論ではなく、「予算がないから物理的にできない」という現実を、折を見て子どもたちに伝えておくことも有効。原資がないという事実は、子世代の被害妄想を和らげる防波堤になる。
完璧なおばあちゃんでいる必要はない
「孫は皆平等に可愛い」という言葉は、美しく聞こえますが、時に呪縛となります。複数いる孫全員を常に同じ熱量で可愛がらなければ「おばあちゃん(おじいちゃん)失格」とは、あまりに厳しい要求ではないでしょうか。
「人間だから相性もあれば都合もある。できる範囲で、できることをすればいい」
平等が求められる時代に、祖父母に求められるハードルは上がり続けています。ですが、すべての期待に応えるのではなく、自分なりの距離感で孫たちと向き合う。それが、今の時代を賢く、穏やかに生き抜くための自衛策なのかもしれません。
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