東京の桜開花、平年より5日早く…個人消費の底上げに期待
今年の東京の桜は3月19日。平年と同じだった2025年(3月24日)よりも5日早く開花しました。1953年からデータがある気象庁の生物観測調査で、74年間で初めての「3月19日」の桜の開花です。2024年は3月29日と開花日が遅かったので、平年より早かったのは2023年の3月14日以来となりました。
東京の桜の開花日が、平年の3月24日より4日早い3月20日以前になった年は昨年までで12回。コロナ禍でお花見が自粛された2020年を除き、ほかの11回ではすべて景気は拡張局面に当たります。早く春が来ると春物衣料などの商戦が早まるほか、お花見などで、外出することが多くなることで個人消費の底上げが期待できるのです。厳しい冬の期間が過ぎ、お花見の宴会は人々の気分を盛り上げ、桜の花を愛でて明るい気分になる人が多いのでしょう。
イラン情勢など不透明材料が出てきたものの、平年より5日早かった今年の東京における桜の開花日からみると、足元の景気は拡張局面である可能性が大きいようです。
開花日は、標本木に5~6輪の花が咲いた日とされます。東京の標本木は、靖国神社の能楽堂の近くにあります。今年は一番早い大手気象情報会社が3月18日に開花するのではないかと予測したので、18日も取材クルーが標本木の前に集まっていましたが、気象庁の観測員の18日の発表は「さくらの開花は2輪」と足りませんでした。
東京の桜開花宣言は3月19日にズレ込みましたが、「桜の開花は61輪」と5~6輪の10倍以上の花が一気に咲きました。3月19日の東京の最高気温が19.8℃と、20℃に迫る高さだったためでしょう。
◎拡張局面で、その後1年超拡張続く
〇拡張局面で、その後1年以内に山を迎える
▲後退局面だがその後1年以内に谷を迎える
●拡張局面で、その後1年超後退続く
東京の桜は、2月以降の平均気温合計が「400℃」に達すると開花する傾向
東京の桜は2月1日以降の最高気温の合計、平均気温の合計がおおむね600℃、400℃になると開花する傾向があるということです。今年は3月19日までの最高気温累計は645.7℃、平均気温の合計が408.0℃でした。
2025年は3月19日までの最高気温累計は592.4℃、平均気温の合計が347.6℃だったので、昨年に比べ、今年は早く暖かくなったことがわかります。なお、今年は3月18日までの平均気温の合計が393.2℃で、それに3月19日の平均気温が14.8℃が加わり、ちょうど開花日に400℃に達しました。
桜が早く咲く年は景気の“追い風”に…今年の期待感も上昇
桜の開花が3月14日だった2023年3月の景気ウォッチャー調査で「桜」関連判断DIをつくると、現状判断DIは72.5(回答ウォッチャー10人)、桜の開花が遅い地域の北海道、北関東、甲信越で回答があった先行き判断DIは75.0(同5人)で、「桜」が景況感にプラスに働いたことがわかります。
桜の開花が3月29日と遅かった2025年3月の景気ウォッチャー調査で「桜」関連判断DIをつくると、現状判断DIは50.0(回答ウォッチャー5人)、「桜」に関する先行き判断コメントはありませんでした。
2025年2月の景気ウォッチャー調査で「桜」関連判断DIを算出すると、先行きの判断で「桜」関連のコメントしたのは4人ですが、「桜」関連先行き判断DIは62.5になり、期待感が強いことがわかりました。3月の「桜」関連現状判断DIの動向が注目されます。
※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。
宅森 昭吉(景気探検家・エコノミスト)
三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。23年4月からフリー。景気探検家として活動。現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。
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