「一人では暮らせない」という現実
母の死後、由美子さんは自身の年金だけで生活する必要に迫られました。しかし、月6万円では住居費や生活費をまかなうことは困難でした。
「初めて、生活できないかもしれないと思いました」
それまで前提となっていた“母の存在”がなくなったことで、生活は一気に立ち行かなくなります。
生活が困難になった場合、生活保護などの制度があります。ただし、持ち家がある場合は、その資産性や活用可能性を踏まえて判断されます。状況によっては売却を求められることもあり、「すぐに支援が受けられる」とは限りません。
「相談には行きましたが、簡単な話ではありませんでした」
「もっと早く、生活を見直していれば…」
どこまで支え、どこから自立するのか。その線引きを曖昧にしたまま時間が過ぎたとき、問題は静かに蓄積し、ある日一気に表面化します。今回のケースは、その典型例といえるかもしれません。
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