(※写真はイメージです/PIXTA)

内閣府『令和7年版 高齢社会白書』によると、65歳以上の人のいる世帯のうち「親と未婚の子のみの世帯」は20.2%。高齢の親と子どもが同居するケースは少なくありません。支え合いとして機能する一方で、どちらか一方に負担が偏ると、関係性が歪んでいくこともあるものです。

「気づいたら、母に頼る生活になっていました」

「最初からこうなるつもりではなかったんです」

 

そう話すのは、都内近郊で母と同居していた由美子さん(仮名・68歳)です。

 

由美子さんは長く定職に就かず、収入は月6万円ほどの年金のみ。生活の大半は、母・節子さん(仮名・享年90)の年金や貯蓄に頼っていました。

 

「食費も光熱費も、ほとんど母が払ってくれていました」

 

家事についても、母が担うことが多かったといいます。由美子さんは日中、外出することも多く、趣味に時間とお金を使っていました。

 

「コンサートやイベントが楽しみで…それが生きがいみたいなもので」

 

本人としては「自身の年金の範囲で好きにやっている」という認識でしたが、生活基盤の多くを母に依存していました。

 

総務省『家計調査報告〔家計収支編〕2025年平均結果の概要』によると、65歳以上の単身無職世帯では、可処分所得を消費支出が上回る傾向にあります。支出の多くを親の収入に頼る状況は、長期的には持続しにくい構造です。

 

「家事や買い物なども、正直ほとんど母に任せていました」

 

負担の偏りは明らかだったといいます。それでも、関係が大きく変わることはありませんでした。

 

「母に『もう少し手伝ってほしい』と言われたこともありましたが、深く考えていませんでした」

 

転機となったのは、節子さんの死でした。入院後まもなく亡くなり、由美子さんは一人で生活を続けることになります。

 

「正直、何から手をつければいいのか分かりませんでした」

 

遺品整理の中で、通帳や書類を確認していくうちに、想定していなかった事実が明らかになります。

 

「もっと残っていると思っていました」

 

預貯金は大きく減っており、さらに固定資産税や公共料金の未払いも確認されたのです。

 

「払えていなかったというより、後回しになっていた感じでした」

 

日々の生活費を優先する中で、支払いが滞っていたとみられます。

 

 \3月20日(金)-22日(日)限定配信/
 調査官は重加算税をかけたがる 
相続税の「税務調査」の実態と対処法

次ページ「一人では暮らせない」という現実
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧