「もう一度、働く」不安の中で選んだ再スタート
総務省『労働力調査(2024年)』によると、65歳以上の就業率は上昇傾向にあり、高齢期でも働く人は増えています。背景には、健康状態の改善や働き方の多様化に加え、経済的な理由もあります。
一方で、専業主婦として長年働いてこなかった場合、就労のハードルは決して低くありません。
「最初は求人を見ても、自分にできる仕事があるのか不安でした」
恵子さんは、短時間勤務の清掃や軽作業の仕事を中心に探し始めました。
現在、恵子さんは週に数日、パートとして働いています。収入は月に数万円程度ですが、それ以上に大きかったのは気持ちの変化でした。
「お金のために始めたんですが、それだけじゃなかったです」
外に出ることで生活にメリハリが生まれ、人との関わりも増えました。
「家で不安ばかり考えていたときより、気持ちが前向きになりました」
老後の生活設計は、ある時点の条件を前提に組み立てられることが多いものです。しかし、実際には医療、介護、住まいなど、さまざまな要因で前提は変わり得ます。
老後の安心は、資産の額だけでは決まりません。その資産をどう使い、どう補い、どう維持していくか。想定外が起きたときに柔軟に選択できるかどうかが、暮らしの安定を左右するのかもしれません。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
